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”第3のエコカー”ミライースがフルモデルチェンジ、新型が提案する新たな価値とは

5/31(水) 6:30配信

オートックワン

軽自動車の本質を突く新型ダイハツ ミライースに試乗

軽自動車の一番の魅力は、今も昔も経済性だろう。価格が安く燃費も優れ、税額は低く抑えられている。今の背の高い軽自動車は価格も全般的に上昇したが、充実したシートアレンジや装備内容を考えれば、依然として割安だ。

[画像95枚]ダイハツ 新型ミライース フォトギャラリー

その意味で軽自動車の本質を突いているのがダイハツ ミライースだ。低燃費/低価格/税額の安さと、軽自動車ならではの魅力がすべてがそろう。2017年5月9日に2代目にフルモデルチェンジされたので、早速試乗した。

なお車両の詳細については、すでに掲載されている「新型ミライース最新情報」をご覧いただきたい。

実燃費を向上を目指した新型ミライース、動力性能は十分か

まず新型ミライースの動力性能だが、軽自動車として満足できる水準に達している。自然吸気エンジンのみでターボは用意されないが、車両重量は650~670kgだから先代型に比べると60~80kg軽い。CVT(無段変速AT)の制御も見直され、先代型に比べると緩慢な印象を抑えて自然な加速感を得ている。

特にそれを感じるのが2車線道路などで信号待ちをした後、時速50~60キロまで発進加速する時だ。アクセルペダルを若干深く踏み込んだ時の反応が、先代型に比べると機敏になった。

峠道や高速道路の登坂路でフルスロットルに近い状態にすると、エンジン回転が先行して上昇し、その後に速度が高まるCVTの特性が生じる。中途半端にアクセルペダルを閉じたり踏み込んだりした時も同様だが、直線的に加速して巡航する走り方をした時の違和感は薄れた。

それでも最高出力が49馬力(6800回転)、最大トルクが5.8kg-m(5200回転)だから、高回転指向であることは否めない。エンジン回転計は装着されていないが、フルスロットルで加速すると、5000回転前後から速度上昇が活発化する。仮に5.8kg-mの最大トルクが4000回転前後で発生すれば、実用回転域で大幅に使いやすくなるだろう。

ちなみに今でも乗用タイプの5速MTとバン仕様の5速MT/CVTを生産しているクラシックな”ミラ”(2006年12月発売)は、58馬力/7200回転・6.6kg/4000回転で、運転感覚も新型ミライースと比べて明らかに優れている。巡航中に坂道に差し掛かった時のアクセルペダルの踏み込み量も少なく、滑らかに加速できる。運転感覚としても楽しい。

ダイハツの開発者も「(クラシック)ミラのエンジンは確かにパワフルで走りが優れています」という。JC08モード燃費はミラの乗用5速MTが24.2km/L、新型ミライースは35.2km/Lだから、燃費数値は145%に向上したが、低燃費の代わりに失われた機能も小さくはない。

それでも低燃費によって失われた走りを多少なりとも取り戻そうとしているのが、新型ミライースといえるだろう。

先代型に比べると60~80kgの軽量化を行いながら、JC08モード燃費は新開発された13インチタイヤを装着するBとL(SA IIIを含む)が先代型と同じ35.2km/L。先代型から流用された14インチタイヤを履いた上級のG・SA IIIとX・SA IIIは34.2km/Lに悪化した。前述のように加速感を自然な印象に改善したからだ。

新型ミライース開発者は「先代ミライースが発売された2011年から2013年頃には、燃費数値に対する関心がきわめて高かった。それが今では安全/走り/質感を重視する傾向が強まり、新型ミライースも燃費数値をあえて追求しなかった」という。

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最終更新:5/31(水) 6:30
オートックワン