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【F1】フェルスタッペン、モナコGPでのレッドブルのピット戦略を批判。チームはレース後に”弁明”

5/31(水) 6:30配信

motorsport.com 日本版

 レッドブルのマックス・フェルスタッペンはモナコGP決勝の32周目、上位勢の先陣を切る形でピットイン。3番手を走行していたメルセデスのバルテリ・ボッタスをアンダーカットしようとした。

【写真】オーバーカットを成功させたリカルドは、表彰式で歓喜のシャンパンファイト

 しかし翌周にピットインしたボッタスがフェルスタッペンの前を抑え、作戦は失敗した。ピット作業に3.5秒かかったフェルスタッペンに対して、ボッタスは2.7秒。ピットアウト直後のふたりの差は、約0.6秒だった。

 そればかりか、ピットアウト後のふたりはカルロス・サインツJr.(トロロッソ)に詰まりタイムロス。その間にウルトラソフトタイヤで順調に周回を重ねたダニエル・リカルド(レッドブル)が、二人を”オーバーカット”する形で5番手から3番手に浮上。そのまま3位表彰台を獲得した。

 フェルスタッペンはチームラジオでチームメイトに逆転されたことについて不満を爆発させ、レース後のオランダのテレビ局のインタビューでは、起きたことに対してフラストレーションを露わにしていた。

「あんなに早くピットストップするとは予想していなかった」と彼は語った。

「アンダーカットでボッタスを抜けたとしても、その後どうせサインツに詰まってしまうんだ。だから、僕は理解できないよ」

「だけどOKだ。もう終わってしまったことだ。僕はこれについて長々と話すことはできるけど……自分が何を言いたいのかはよく分からない。ただ、信じられないほどがっかりしている」

 レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、レース後にチームの戦略をフェルスタッペンに説明。フェルスタッペンを早々にピットインさせるという判断は、フォースインディアのセルジオ・ペレスが新しいスーパーソフトタイヤで素晴らしいペースを見せていたことを参考にしたものだったという。

「セルジオ・ペレスのアウトラップを見ていた。それはとても印象的だった。だから、バルテリの後ろで何もトライしないよりは良いと思ったんだ。それに、”何台かのトラフィックが迫ってきている”と思ったんだ」とホーナーは語った。

「マシンのペースは、トラフィックによりかなり悪影響を受けることはわかっていたし、フェラーリがそれの影響を少し受けていたのを見た。だから、アンダーカットしに行ったんだ」

「もし我々が完璧なピットストップをしていたら、もし発進がもっと良かったら……ピットストップだけでなく、ピットレーンの中で我々は1秒失っている。それが違いだ」

 ホーナーは、次のように付け加えた。

「マックスのアウトラップと相まって、ボッタスを捉えるには十分だったはずだ。彼はマックスに集中していたので、我々をカバーした」

「それによって、ダニエルのチャンスが開かれた。彼の前にスペースができたんだ。それをうまく活用したリカルドは、ふたりを飛び越えることに成功し、3位を達成したんだ」

 ホーナーは日曜日の夜、フェルスタッペンはチームの説明に耳を傾け、チームが彼のために最善を尽くそうとしていたことを受け入れたと明かした。

 フェルスタッペンとの”弁解の時間”は大変だったかと問われたホーナーは「いいや、まったく」と否定した。

「彼はガレージに戻ってきた後、座って静かにそれを聞いていた」

「もちろん、マシンに乗っている時はランニングハイで気持ちが昂っているものだし、当然今回の彼もそうだっただろう。彼はただ、後方を走っていたチームメイトが前に出て、表彰台に上がれる位置にポジションアップしたのを見ていただけなんだ。だから、ラジオでエキサイトするのも当たり前だ」

「しかし事実を知り、どうしてそういう事態が起こったのかという状況を理解することで、彼は”シナリオ”を納得した。今日は彼にとって戦略は役に立たなかったが、それが彼のためになる日は来る」

Jonathan Noble