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「交流戦MVP指令」にホークス上林が一発回答 中村晃とのビジター右翼バトルさらに激化

5/31(水) 7:05配信

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク10-2中日(30日・ヤフオクドーム) 

 一発回答の上林弾! ホークスが先発全員安打の10得点で得意の交流戦を白星発進した。初回に今季最多の1イニング6得点。売り出し中の上林誠知外野手(21)が、工藤監督の「交流戦MVP指令」に応える8号2ランで、ビッグイニングを演出した。チームは13戦連続本塁打となり、王監督(現球団会長)時代の2004年以来となる7試合連続2桁安打と絶好調。貯金を今季最多の12とした。

【写真】お立ち台で内川にあごを握られ、顔をくしゃくしゃにする上林

 夜空を迎える前に、試合は早々と決した。日没前の明るさが十分に残る空の下。上林のバットが快音を奏でた。吉見のフォークを右中間テラス席にたたき込んだ8号2ラン。初回の猛攻を締めくくり、スコアボードに今季1イニングでは最多の「6」をともした。

 途切れない攻撃のおかげで、初回にして8番打者まで打席が回ってきた。「得点圏だったので、変化球も頭に入れていた」。通算81勝右腕の吉見とはファームの試合で対戦済み。引っ掛けて打ち取られたという経験を生かし、痛打した。これでホークスの連続試合本塁打は「13」に伸び、2010年の14戦連発に肉薄。南海時代の1981年に達成した球団記録の19試合連続が視界に入ってきた。

 球団企画で、ヤフオクドームの屋根を開けて行われた「ルーフオープンシリーズ」の初戦。博多湾に近く、海風の影響を受けて打球が伸びないといわれる。実際、この日の試合前の打撃練習でも「全然駄目だった」と口にしていた。それがどうだ。「(ホームランは)感触的にはスタンド(イン)だったけど、テラスでしたね」と苦笑いを浮かべたが、配球を読み切っての一発だけに価値がある。

 工藤監督から「交流戦MVP指令」を受けた翌日の“一発回答”でもあった。「打っちゃいましたからね。頑張ります」と本人もその気になったようだ。今季交流戦の注目選手に挙げたばかりの工藤監督は「(3回)1死満塁で外野フライ(犠飛)を打てるようになると。欲をいえば、あそこで何とかすることを覚えてほしい」と、期待しているがゆえの注文を付けた。次カードのDeNA戦はビジター。DH制が採用されないため、デスパイネが左翼守備に就く場合、右翼は中村晃と上林のどちらかが先発を外れることになる。非情なバトルは激化の一途だ。

 この日は兄・泰源さんの25歳の誕生日。朝にはLINE(ライン)で「(埼玉県の実家に)戻ったら『タンプレ』あげるね」と送ったという。「タンプレ? 誕生日プレゼントのことですよ」。グラウンドを離れれば今どきの21歳だ。そんな上林を下位の8番に置く17年型打線が引っ張り、ホークスが今季も交流戦の主役を張る。

西日本スポーツ

最終更新:5/31(水) 7:05
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