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サッカー 都立の強豪、東久留米総合の強さのヒミツ 攻撃的な布陣で挑む

5/31(水) 17:01配信

高校生新聞オンライン

東久留米総合(東京)サッカー部は、都立高ながら、前身の久留米高校時代を含めて計4回の全国高校サッカー選手権出場経験を持つ。2年前から大胆に布陣を変更。超が付くほど攻撃的な選手配置を採用し、攻めのプレースタイルへの改革に挑戦している。(文・写真 茂野聡士)

攻撃に人数を割く

「3-4-3で行こう!」。練習中盤のミニゲームで、選手から声が飛んだ。

サッカーの試合に臨む上で欠かせないのは「フォーメーション」という選手配置だ。「3-4-3」とは、DFが3人、MFが4人、FWが3人という意味で、「超攻撃的な布陣」として知られている。

高校に限らずプロなどでも失点を極力避けるために、主に守備で力を発揮するDFを4人にすることが多い。もし3バックを用いても、1列前のMFを増やすケースが大半だ。しかし同校がDFを1人削って増やしたのは、最前線のFWなのだ。

同校は長年にわたって標準的な「4-4-2」を採用してきた。しかし2年前に「3-4-3」を採用すると、都内の高校が年間を通じて戦うTリーグで2位に入るなど躍進した。

特殊な布陣で戦う理由を、主将の下川晴(3年)は「サイドに人数が多く、攻撃に人数がかけられるからです」と説明する。強豪校に身体能力で及ばない分、「それぞれが流動的に動くことで相手を混乱させる」狙いがある。

先輩のプレー動画で勉強

一方、この布陣を幼少のころから経験している選手は少ない。昨年からAチームでプレーしている小川大河(3年)は「ポジショニングなどの部分で本当に難しい」と語る。それでも「2年前の先輩たちのプレーを動画で確認することも多いです」と、プレーするだけでなく映像も見ることで日々学ぼうとしている。

練習のミニゲーム中には、前線と中盤の選手が神出鬼没の動きと連係で得点を奪う場面があった。これには多くの部員から「グッド!」の声が上がった。難易度の高い布陣を磨き上げた時、目標である「全国で勝てるチーム」が見えてくる。

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