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金属・化学品、主要素材の生産堅調 車や五輪関連需要が寄与

5/31(水) 14:50配信

日刊工業新聞電子版

■6品目が前年同月上回る

 金属や化学品など主要素材の生産が堅調だ。4月の主要素材7品目の生産量は粗鋼や伸銅品、アルミニウム圧延品など6品目が前年同月を上回った。粗鋼やアルミ圧延品は自動車関連の需要に加え、2020年の東京五輪・パラリンピック関連の建設需要が寄与。セメントが2カ月ぶりに増加に転じたほか、産業用の板紙も生産を伸ばしている。

 粗鋼生産は2カ月連続で前年を上回った。2月も前年がうるう年だった影響を除けば前年同月比プラスと推測され、実質的に16年12月から5カ月連続でプラスが続いている。車向けや建設向けを中心に内需が底堅く推移。中国製品の輸入が、同国の内需が堅調なため抑えられていることも寄与したようだ。

 アルミ圧延品は板類、押出類ともに6カ月連続で前年同月を上回った。板類は飲料のボトル缶向けや車向けが伸び、押出類は東京五輪関連の建設需要も寄与した。伸銅品は車や半導体、スマートフォン向けが堅調。銅条は前年同月比10・0%増の2万2513トンとなり、4月としては08年以来の高水準だった。

 日本伸銅協会の金子明会長(神戸製鋼所副社長)は「需要は回復基調にあり、17年度もよいスタートを切れた」と話す。

 セメントは同8・4%増と高い伸びを示した。需要の回復を映し、期末在庫は同4・1%減となり、「昨年に比べてタイト感がある」(麻生泰セメント協会副会長=麻生セメント会長)。

 紙・板紙は2カ月連続の増加。段ボール原紙を中心とする産業用板紙は同3・4%増の100万4000トンで5カ月連続の増加となった。板紙は最大用途である飲料を含む加工食品向けをはじめ、引き続き需要が堅調だ。

 エチレンは前年にプラント1基の定期修理があった反動で、2カ月連続のプラスとなった。誘導品のうち、特にフィルムや中空・射出成形用途の汎用樹脂が伸長した。