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DOWAメタルテック、銅条向けに新銀めっき。耐熱性・加工性を向上

5/31(水) 6:01配信

鉄鋼新聞

 伸銅品やめっきなどの事業を展開するDOWAメタルテック(本社・東京都千代田区、社長・菅原章氏)は耐熱性と曲げ加工性を大幅に高めた新銀めっきを開発し販売を始めた。車載電子部品用の銅板条などに用いるもの。自社の銅板条を中心に、要請があれば他社品にも適用する。高い耐熱性で自動車の電動化に対応。併せて電装化が進む中、優れた加工性で部品小型化のニーズに応える。現在はサンプル出荷の段階で、2018年度からの量産化に期待している。

 銀めっきは高い耐摺動性から車載スイッチ部品の接点などに用いられるもので、同社は車載市場で国内で7割以上のシェアを握っている。新めっきは純度99・9%以上の純銀。めっき膜の金属結晶を一定方向にそろえることで特性を高めている。耐熱性では200度の高温化に、従来品の5倍以上となる144時間置いても接触抵抗が増加しない。そのため電気自動車やプラグインハイブリッド自動車で大電流を流す部品の信頼性を担保できる。また曲げ加工性については、従来品の半分以下の曲げ半径を実現。電装化で回路数が増える中、部品の小型化に貢献し配線の密度を高められる。併せて銀の使用量低減による省資源化も図れる。
 新銀めっきは現行設備での加工が可能。現在はグループ会社のDOWAハイテック(埼玉県本庄市)で製造。新めっきを効率的に製造するための設備改造を行っている。またタイ拠点や17年内に立上げ予定のメキシコ拠点でも新銀めっきを供給する体制を今後整える方針。菅原社長は「伸びる市場に供給するアイテムなので、高い成長性を期待している」と話している。

最終更新:5/31(水) 6:01
鉄鋼新聞