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空港勤務7人、勇気と機転の救命に感謝状 AEDで迅速的確に

5/31(水) 15:40配信

苫小牧民報

 新千歳空港で心肺停止になった30代女性をAED(自動体外式除細動器)と胸骨圧迫で救ったとして、千歳市消防本部(橋本悟志消防長)は30日、ANA(全日空)新千歳空港の社員5人と空港警備員2人の計7人に感謝状を贈った。女性が後遺症もなく退院できるほどに迅速、的確に救命された背景には、7人のプロとしての勇気と機転の速さがあった。

 表彰されたのはANAの澤口恭子さん(45)、糸川絵里加さん(30)、石川青蘭さん(22)橋本唯さん(21)、脇坂暁史さん(25)、北海道東急ビルマネジメントの及川愛憲さん(66)、セントラルリーシングシステムの齊藤祐史さん(31)。橋本消防長から感謝状を受け取った。

 この日は女性の回復ぶりや感謝の気持ちが伝えられた。最初に対応した石川さんは「元気になっていただけたら何より」、AEDを使った糸川さんは「当時は体が勝手に動いた。(経過を聞き)とても安心した」と笑顔を見せた。橋本消防長は「パーテーション(間仕切り)で衆人環視まで防いだ事例は聞いたことがない。今までにない完璧な救命活動」と7人を称賛した。

 女性は4月18日午前7時ごろ、新千歳空港国内線旅客ターミナルビル2階のANA出発受け付けカウンターで列に並んでいたところ意識を失った。手荷物を預ける台に倒れ、石川さんが駆け寄り声を掛けるも反応はない。女性の目は見開き、顔は青ざめていった。

 石川さんは橋本さんと女性をあおむけにし頭を持ち上げた。そこに脇坂さんや澤口さん、糸川さんらが加わり、身元確認と119番通報を次々と進めつつ、AEDの除細動3回と胸骨圧迫を実施。周囲と本人の動揺に配慮し、石川さんや橋本さんらが保安検査場のパーテーションを持ち込んで囲んだ。

 警備員の及川さんと齊藤さんも駆け付け、及川さんが胸骨圧迫を石川さんから交代。齊藤さんは出入り口から救急隊を素早く誘導。隊員の到着から女性に接触するまで要した時間は、広いビル内でわずか2分だった。

最終更新:5/31(水) 15:40
苫小牧民報