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侍Jスコアラーが語る“衝撃” 米国人投手と日本人打者の「力の差」

5/31(水) 8:54配信

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WBCで侍ジャパンを支えたスコアラー志田宗大氏、痛感した米国との差

 侍ジャパンが惜しくも準決勝で敗退し、2大会ぶりの優勝を逃した第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。東京ドームで行われた1次ラウンド初戦、キューバ戦の試合開始前、代表チームでスコアラーを務めた志田宗大氏は、緊張で足が震えていたという。

第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)侍ジャパン個人成績

 大会前の昨年11月から今年1月にかけて、1次ラウンド対戦国の映像を徹底的に分析。2月には沖縄でキューバ、オーストラリア、韓国、台湾代表チームを視察した。日本代表では練習にも参加し、キャッチボールの相手になったり、ノックを受けたりもした。選手とコミュニケーションを図るのが目的だったが、自身が球場の雰囲気に慣れておくためでもあった。準備は万端だったが、それでも大舞台では緊張を隠せなかったそうだ。

 青学大から外野手として2001年のドラフト8位でヤクルトの指名を受けた。9年間のプロ生活で320試合に出場し2010年に引退。引退後はスコアラーとして球団に残った。

 現役時代はデータに特に興味があったわけではないという。スコアラーは「出張が多くて、夜が遅い」。そんなイメージしかなかったそうだ。

「球団からスコアラーの話をいただいた時は『そうなんだ』という感じでしたね。引退後の仕事は全く考えていませんでした。野球マイナス自分はゼロ。まるっきりゼロの人間でしたから、不安しかありませんでした。だからこそ、いただいた仕事は何でも全力でやろうと思っていました」

 現役時代、チームにはヤクルトの黄金時代を築いた選手たちがいた。チームメートから学んだことを活かし、スコアラーの中でも『あいつなら』と言われるようになりたいと思った

米国に受けた衝撃、「予想よりはるかに…」

「真中満・現ヤクルト監督を始め、古田敦也さん、宮本慎也さん、土橋勝征さん、稲葉篤紀さん、若手で岩村明憲さんがいて、レベルが高かったです。自分はベンチにいることが長かったので、先輩たちの会話をよく聞いていました。遠征のバスの中でも野球の話が多かったですね。彼らの話には裏付けがあり、説得力があった。野球には、力だけじゃなく頭を使うことが大事だということを教えてもらいました。それが、自分のスコアラーとしての礎になっています」

「1球1球を誰よりも真剣に見ている」と自負している。その積み重ねにより培われたデータの分析能力は青学大の先輩で侍ジャパンを率いた小久保裕紀氏からも信頼され、2015年に行われたプレミア12から侍ジャパンでもスコアラーを務めた。

「予選リーグは通過できるだろうと思っていた」という志田スコアラーの予想通り、日本は1次、2次ラウンドを全勝で通過。ロサンゼルスでの決勝ラウンド準決勝でアメリカと対戦することになった。試合前、チームを離れ、サンディエゴでアメリカ代表の2次ラウンドを視察した志田スコアラーは、実際に試合を見てショックを受けたという。

「投手、野手ともに予想よりはるかに仕上がっていました。『この状況をどうチームに報告すればいいのか……』と思いましたね」

「アメリカは10回対戦して1回勝てる相手」。そう悟ったという。

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最終更新:5/31(水) 10:11
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