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『人工知能』ではなく『人工生命』とは何か? 東大池上教授が解説

5/31(水) 18:30配信

ホウドウキョク

『人工生命』をテーマに4名の識者と未来のあり方を探った大人のトーク番組「H.SCHOOL」。
東京大学教授でALIFE研究者の池上高志さんが、人工生命がもたらす「生成的倫理(Generative Ethics)」について解説する。

『人工知能』ではなく『人工生命』とは何か?

ALIFE(人工生命)とは

池上
Artificial LIFE(人工生命)は、自律性を持つシステムを作って研究する分野だと考えていいと思います。
脳にしても進化にしても誰かが説明、誰かがプログラムを入れたり、こうしなさいって命令するわけではなくて、自然とできているわけで、自発的に自然にできちゃうっていう形を考えたい、というのがALIFEの心だと考えています。

自動化と自律化の違い

池上
“自動化”と“自律化”っていうのはどう違うのか。
アメリカとかだと郵便を出したいときに、旗を立てていると郵便屋さんが手紙を回収したりしてくれるというのがありますよね。

それで、次のフェーズとして、インターネットを使ってどんどんメールを送り合うようになってきた。
郵便屋さんもいないし赤い旗を立てることもないんだけれども、送ったメッセージが世界中のアドレスを持ったところへ届けられると。
これも自動化ですね。郵便局員の自動化。郵便システムの自動化っていうことだと思うんです。

池上
自動化のもうひとつの例としては「ルンバ」。
iRobotという会社が作ったお掃除ロボットで、これは家でお掃除する人がすることを代わりにロボットにやってもらうと。
だから「掃除することの自動化」ということです。

こちらは「グーグルカー(2005年)」。
【上記リンク参照】
車は人が運転するものじゃなくて、車自身が信号で止まったり、人がいたら止まったり、青になったら進んだりとか、目的地まで自動的に行ってくれる。これも「運転の自動化」というやつですね。

これらが、人がしてきたことの“自動化”。
“自律化”っていうのは人のやることの自動化ではなくて、自然界の生き物のように自律的に意思や行為決定をしていくシステムのことなんですね。

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最終更新:5/31(水) 21:03
ホウドウキョク