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児童、解体作業に歓声 捕鯨文化間近で学ぶ /南房総

5/31(水) 11:30配信

千葉日報オンライン

 関東唯一の沿岸捕鯨基地がある千葉県南房総市和田町で30日、地元小学生向けにツチクジラの水揚げ見学会が行われた。和田小5年生と三原小4年生の計24人が参加。クジラを触ったり、解体作業を見たりした後、クジラ料理を食べて地域に長年続く捕鯨文化を学んだ。

 市が推進する地域ならではの歴史や文化、生活習慣を学ぶ「南房総学」の一環。全国5カ所の沿岸捕鯨基地の一つである和田町の地域文化を学ぶため地元の2校で毎年実施している。

 水揚げされたのは、29日午後5時ごろに和田から北東約40キロ沖で第五十一純友丸が捕獲した体長10・02メートルの雄。肉が柔らかくなるよう18時間水中で熟成させた後の30日午前11時ごろ、和田漁港に水揚げされた

 児童は外房捕鯨の庄司義則社長(56)の説明を受けながらツチクジラが海から作業場へ揚げられる様子を観察。社員がなぎなたのような大包丁でさばく様子に「おー」「すごい」と歓声を上げた。

 和田小の山田裕翔君(11)は「皮がプニプニしていて、さばいている人が格好良かった。クジラ料理は大好物。ずっと食べていたいので、取り過ぎずに続けてもらいたい」と話した。

 和田町でのクジラ漁は例年、6月20日から8月末までが解禁期間。今年は6月中旬に北海道網走市でのミンククジラの調査捕鯨に船を出さなければならず、約1カ月早い5月25日から漁に出ていた。

 調査捕鯨期間中は和田町でのクジラ漁は一時中断。また、操業規模もこれまでの2隻から1隻となり、通常の年間捕獲量の26頭より減る可能性があるという。

 庄司社長は「クジラ漁はこの地域で江戸時代から続いているもので、次世代に伝えていきたい。現物を見たり、料理を食べたり、国際社会のテーマとして学んでもらったりして、地域住民の頭の片隅に入れてもらいたい」と話した。

 漁の状況や解体日時は同社のブログで見ることができる。見学は自由。