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来月37歳になる元全仏チャンピオン、スキアボーネの未来 [女子テニス]

5/31(水) 11:01配信

THE TENNIS DAILY

 フランス・パリで行われている「全仏オープン」(本戦5月28日~6月11日/クレーコート)の2日目、女子シングルス1回戦。

前年優勝のムグルッサが2010年女王のスキアボーネを下して2回戦へ [全仏オープン]

 もしかすると、2010年のチャンピオンであるフランチェスカ・スキアボーネ(イタリア)の最後の全仏での試合だったかもしれない----ただし、それは彼女の気分と日によって変わるものだが----フィリップ・シャトリエ・コート(センターコート)でプレーした彼女は、少し感情的になった瞬間があった。

「確かにそうね。美しいポイントをプレーしたとき、私は周りを見回し、ファンたちの情熱を目にした。それは間違いなく非常に美しい瞬間であり、あのときのことを思い出したわ」とスキアボーネは言った。彼女は2011年にも、ロラン・ギャロス(全仏)で準優勝していた。

「でも私は、過去よりも現在のほうに、より集中していたの」

 実際のところ、彼女がはっきりと定めることができないでいるのは未来だ。1月の全豪オープンの前に、スキアボーネは今年引退すると発表した。しかし、前年度優勝者で第4シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)に対する1回戦で2-6 4-6で敗れたあと、2018年大会でプレーする自分の姿が見えるか、と聞かれた彼女は、「もしかしたらね。決してどうなるかはわからないわ」と答えた。

「肉体的にどう感じるか、見てみないとね。朝目覚めて、ふたたび6時間走り、自分を駆り立てるのは簡単なことじゃない。でも、まあ見てみましょう」

 来月37歳になるスキアボーネは、こう言い添えた。

「全米オープンのあとに、何をしたいか、自分に尋ねてみることにするわ」

 はっきりした答えを避けているように聞こえるが、これは英語で答えていようとイタリア語だろうと、実のところ、スキアボーネの性格を完璧に映している言葉だ。彼女は世界を黒か白かでは見ていない。彼女はあらゆる種類の色、陰、グラデーションを見ているのだ。

 また、彼女の記者会見は、かなり面白くもある。

 ムグルッサに対し0-3とリードされたときのことについて話しているとき、スキアボーネは、「自分が15歳であるかのように感じたわ」と言った。

 スキアボーネはショーコートの上にいることが「大好きなのね」とムグルッサは見ていた。そこでテニスをずっと、ここ最近そうであるように愛してきたか、と記者が尋ねると、彼女は、こう答えた。

「いいえ、私はときどきテニスを憎んでいる。非常に大きな関係なのよ。愛さなければならない愛、それから、ときどき憎んでいる」

 彼女は両手のこぶしを握り締め、それを軽く叩き合わせて、「誰かと結婚しているときみたいな感じね」。

 ロジャー・フェデラー(スイス)が現在やっているように、彼女の得意なサーフェスであるレッドクレーでのみプレーし続け、シーズンのほかの部分で休みをとることにより、キャリアを延長できるのではないか、という提案が挙がると、スキアボーネは微笑んだ。

「ロジャーがやっているようなやり方でことを考えられたら、どんなにいいか。少し計算して、『少しプレーし、それからまたプレーしない』と決める、といったふうに。彼は天才ね」とスキアボーネは言った。

「彼は6ヵ月のオフをとった。インディアンウェルズとマイアミで優勝し、それから『チャオ、みんな、グラスコートで会おう』----私には、そんな選択ができるとは思わない。でも、何をすべきかしっかり検討し、見極めるつもりよ」

 英語で話したあと、彼女は数分、母国語での会見に入ったのだが、そのとき彼女はウインクをし、微笑みを浮かべてこう言った。「あなたたち、私に飽き飽きしないの?私はあなたたちに飽き飽きしているわ」。

 すぐに会見の進行係から、最後の質問、と声がかかった。自分の遺産がどのようなものになることを望んでいるか、といぶかった記者が、彼女のグランドスラム・タイトルについて言及しかけると、彼女は「7年が過ぎ去った?」と始めた。

 それから腕を組んで椅子に背中を預け、スキアボーネは、こう答えを提供するに至ったのだ。

「このスポーツに対し、私が感じている愛と情熱。規律、背後にある努力。なぜって、テニスは単に1時間40分の試合がどうこうというものではないのよ。その背後には、山のような準備のためのハードワークがある。これが、難しいスポーツなのよ」(C)AP (テニスマガジン/テニスデイリー)

最終更新:5/31(水) 11:01
THE TENNIS DAILY

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