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韓国・国際映画祭にノミネート 中学生メガホンの「学校は二度死ぬ」

5/31(水) 16:23配信

カナロコ by 神奈川新聞

 「KAWASAKIしんゆり映画祭」で中学生が2016年に制作したサスペンス作品「学校は二度死ぬ」が、韓国・釜山で今年7月に開催される第12回釜山国際子供・青少年映画祭にノミネートされた。しんゆり映画祭を運営するNPO法人KAWASAKIアーツ・映画祭事務局は「海外での評価は大きな励みになる」と喜んでいる。

 作品は、しんゆり映画祭のジュニア映画制作ワークショップで川崎市内を中心とした中学生がプロの指導を受け、脚本から監督、俳優、撮影、編集、宣伝を担当した。中学生5人が誰もいない学校に閉じ込められてしまう設定で34分の作品。中学生19人が制作チーム「ちーむ カニなべ」を結成し、完成させた。

 ノミネートの報に、脚本と監督を担当し、現在は同市立中3年の石井理子さんは「戸惑っている。韓国の人たちが34分間の時間を使って作品を見てくれたことがうれしい」と感想を述べた。

 釜山の映画祭は、世界から応募された作品を韓国の若い世代が審査。06年、釜山国際映画祭のkids部門を母体にスタートし、現在は18歳以下の青少年まで対象を広げている。ノミネートされたのは「Ready Action」と呼ばれるコンペティション部門の中の13~18歳が対象のユース部門。173本の応募作品の中から20本が選ばれた。日本の作品では唯一だという。

 「学校は二度死ぬ」は昨年11月のしんゆり映画祭で故今村昌平監督の「カンゾー先生」をはじめ上映された26作品の一つ。映画祭事務局によると、今年3月下旬に応募、5月22日にメールでノミネートの連絡があった。担当者は「中学生には映像表現への刺激になり、日韓の子どもたちの文化交流の機会にもなる」と話す。

 釜山国際子供・青少年映画祭は7月12日から18日まで開催。作品上映があり、事務局スタッフや中学生チームの同映画祭出席も検討されている。