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段駄羅、朝市で紹介 輪島伝統の言葉遊び

5/31(水) 1:39配信

北國新聞社

 輪島市の朝市で30日、輪島伝統の文芸「段駄羅(だんだら)」を紹介する取り組みが始まった。輪島段駄羅保存会などが協力し、露店の店先に、しゃれっ気のある作品が張り出された。段駄羅は藩政期に塗師屋の間で広まった言葉遊びで、朝市組合は塗師の町ならではの雰囲気を全国から集まる観光客に感じ取ってもらえるとして組合員に掲示を促し、保存会も伝統文化発信の格好の場になると意気込んでいる。

 段駄羅は俳句形式の独特の言葉遊びで、5・7・5の真ん中の7音に二つの意味を持たせる。輪島段駄羅保存会は朝市用に約20句をそろえた。「朝市で 輪島元気に(わし負けん気に) 腕まくり」「朝市で 町が活(い)きづく(間違い気づく) ためし算」「朝市で お野菜高値(おや咲いたかね) 赤い薔薇(ばら)」など、朝市の活気や露店のおばちゃんらの様子も伝わる句となっている。

 朝市組合には約280人が加盟しており、今回の第1弾分の反響を見て、段駄羅を張り出す露店をさらに増やしていく。

 朝市と保存会の連携は、輪島市と穴水町に店を構える食品スーパー「サン・フラワー」の社員らが今年1月に結成した「食べる段駄羅愛好会」が橋渡しした。

 愛好会は段駄羅を使って商品をアピールし、身近な食材を題材にすることで伝統の文芸に新たな光を当てた。客からも好評で、愛好会は普及を進めるため、輪島段駄羅保存会とタッグを組み、奥能登随一の観光地を取り仕切る朝市組合に協力を呼び掛けた。

 輪島朝市には国内外から年間約70~80万人が訪れる。30日に、つくだ煮を扱う店で商品を題材にした句「店頭で 味見・佃煮(つくだに)(脚三つ九谷) 香炉買い」を張り出した小林政則組合長は「店頭にあれば目を引く面白さがあり、会話のきっかけにもなる。お客さんに紹介しながら、輪島の文化発信につなげたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:5/31(水) 1:39
北國新聞社

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