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アーヴ・ガッティがマーダー・インクを再始動 全盛期を支えた重鎮らと手を組む

6/1(木) 19:40配信

bmr.jp

アーヴ・ガッティがマーダー・インクを再始動 全盛期を支えた重鎮らと手を組む

アーヴ・ガッティがマーダー・インクを再始動 全盛期を支えた重鎮らと手を組む

2000年代初頭にジャ・ルールとアシャンティの2枚看板で大ヒットを連発したレーベル、Murder Inc. Recordsのリローンチが、創設者であるアーヴ・ガッティによって発表された。

ジェイ・Zの1998年のヒット“Can I Get A...”などを手がけたヒップホップ・プロデューサーとして名を上げたアーヴ・ガッティは、90年末に自身のレーベル Murder Inc.を創設。Def Jam Recordingsの配給の下、1999年にジャ・ルールのデビュー・アルバム『Venni Vetti Vecci』をリリースして本格始動した同レーベルは、特に2000年に発表されたジャ・ルールのセカンド『Rule 3:36』が全米アルバム・チャート1位になるなど大ヒットしたことから勢いに乗り、2001年にはアーヴ・ガッティらが手がけ、ジャ・ルールが参加したジェニファー・ロペス“I'm Real (Murder Remix)”と“Ain't It Funny (Murder Remix)”、そしてジャ・ルールとアシャンティのコンビによる“Always On Time”がいずれも全米シングル・チャート1位を制覇。ジャ・ルールの3作目『Pain Is Love』は、『Rule 3:36』同様にアメリカだけで300万枚を超えるセールスを記録したほか、世界セールスでは前作を上回るヒットに。さらに2002年にはアシャンティの“Foolish”が全米シングル・チャート1位、デビュー・アルバム『Ashanti』もアメリカだけで300万枚を超える大ヒットと、Murder Inc.が圧倒的な強さを見せる時代が到来した。

しかし2003年に麻薬組織との関わりが疑われ、警察による介入捜査という事態になり、ダーティなイメージを避けるためにレーベル名をThe Inc. Recordsに一新するも、翌年にアーヴ・ガッティが脱税容疑で逮捕。こうしたトラブルが続いたこともあってセールスは低迷し、ジャ・ルール、アシャンティら所属アーティストも離れていった。

昨年は、大ヒット・ミュージカル『Hamilton』の企画として生まれた『The Hamilton Mixtape』にジャ・ルールとアシャンティによる久々の共演曲“Helpless”が収録され、TV番組などでも共にパフォーマンスする姿が見られたほか、同じく所属アーティストだったR&Bシンガーのロイドが5年ぶりのリリースとなるEP『Tru』を発売するなど、元Murder Inc.勢の話題が続いたが、このタイミングでアーヴ・ガッティがMurder Inc.の再始動をアナウンスした。

長期に渡るマネーロンダリング裁判で勝訴を勝ち取ったアーヴ・ガッティは、以前からThe Inc./Murder Inc.の再始動に動いており、2013年9月にはVisionaryという新たなエンタテイメント会社を立ち上げ、Murder Inc./Visionaryからジャ・ルールの新曲“Fresh Out Da Pen”と“Everthing”の2曲をリリースしたこともあったものの、その後具体的な動きが途絶えていたが、米時間で5月28日、アーヴ・ガッティはMurder Inc.と300 Entertainmentの提携を発表し、改めてMurder Inc.を再始動すると報告した。

300は、Murder Inc.全盛期にDef Jamの社長を務めたケヴィン・ライルズ、同時期にDef Jamの副社長だったリオ・コーエンといった音楽業界の重鎮が2012年に立ち上げたレーベル/マネジメント。2015年に全米チャート最高2位となった“Trap Queen”を始め、“679”、“My Way”とヒットを放ったフェティ・ワップを始め、同じく2015年に“Nasty Freestyle”が全米チャート最高9位を記録したT-ウェインなど、所属する若手ラッパーたちが次々にヒットを飛ばしてたことで知られる。アーヴは、このMurder Inc.と300の提携に合わせて、「俺、リオ・コーエンにケヴィン・ライルズ。また戻ってきたぜ」とInstagramにコメントしており、Murder Inc.の再興への意気込みを感じさせる。

このアナウンスは、アーヴ・ガッティが製作を務める音楽ドキュメンタリー番組『Tales』の発表と前後して行われたもの。米BET放送で6月27日から放送開始される『Tales』は、「楽曲のストーリー」を掘り下げる音楽ドキュメンタリー・シリーズで、主に歌詞に焦点を当て、N.W.A.の“Fuck The Police”といった名曲から、フェティ・ワップの“Trap Queen”といった近年のヒット曲までを取り上げていく予定。

そしてアーヴ・ガッティは、この『Tales』と連動して、Murder Inc.再始動を告げるアルバム『Irv Gotti Presents Music Inspired by Tales Album』という作品を準備しているという。発売日などはまだ明かされていないが、アーヴ・ガッティの右腕としてアシャンティの“Happy”や“Rock Wit U (Awww Baby)”といったヒットを手がけてきたプロデューサーのチンク・サンタナと組んでおり、すでにこのアルバムから、ワシントンDC発のブギー・バード、セントルイス出身のフィッティド・サークルといった「Murder Inc.の新たな所属アーティスト」となる若手の新曲が公開されている。またアーヴのコメントには、「ジャ・ルールとブラック・チャイルドが俺のやることに参加しているのは言うまでもない」と同じく元Murder Inc.のブラック・チャイルドの名前と共にジャ・ルールについても言及されており、ジャ・ルールとの再タッグも期待できそうだ。

最終更新:6/1(木) 19:40
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