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「緑十字機」不時着地は 磐田・鮫島自治会、碑設置へ情報募る

6/1(木) 7:48配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 1945年8月に磐田市の鮫島海岸に不時着した軍用機「緑十字機」の不時着位置を記した記念碑を同海岸に設置しようと、地元の鮫島自治会が不時着場所の特定作業を進めている。三浦晴男自治会長(68)は「鮫島海岸は戦後の平和の発祥地。碑に正確な位置を示したい」と、当時の目撃者や事情を知る市民に情報提供を呼び掛けている。

 緑十字機は太平洋戦争の降伏受理協議のためにフィリピンに向かう日本代表団を千葉県から沖縄県まで運んだ2機の飛行機。機体に描かれた緑十字が名称の由来で、うち1機は千葉へ戻る途中に燃料切れで鮫島海岸に不時着した。乗っていた軍使らは地元住民に救助され、浜松経由で東京に到着できたという。

 当時、緑十字機の不時着は報道されず、地元でも最近まで知らない人がほとんどだった。三浦会長は当時の地元住民が東京との連絡や重要書類の保護に尽力したことに触れ、「もし住民の手助けがなく、軍使の東京帰還が少しでも遅れていたら連合国に攻められ続け、歴史が変わっていた」と住民が果たした役割を強調する。

 同自治会は今年1月、緑十字機不時着を語り継ぐ会(緑語会)を設立。不時着した8月20日に式典を開き、記念碑の除幕を目指す。式典に先立ち、同会は6月11日に不時着位置を特定する集会を鮫島海岸で開く。当時イワシ漁のための浜小屋が建っていた場所を基準に、不時着位置と、潮の満ち引きで流された機体の移動状況を確認するという。

 式典の運営費や碑の制作費は有志からの寄付金で賄う。問い合わせは三浦さん<電0538(32)9417>へ。

静岡新聞社