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難病の父から生まれくる息子へ…ビデオダイアリーから生まれたドキュメンタリー映画

6/1(木) 8:30配信

シネマトゥデイ

 徐々に体中の筋肉が動かなくなる難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断された元NFL選手のスティーヴ・グリーソンが、生まれくる子どものために撮りはじめたビデオダイアリーを映画化した『ギフト 僕がきみに残せるもの』が、8月に日本で公開される。昨年1月に行われたサンダンス映画祭でプレミア上映された同作は、アメリカの大手映画レビューサイト Rotten Tomatoes で97%(5月31日時点)という高い評価を得ている。

【動画】涙が…『ギフト 僕がきみに残せるもの』予告編

 NFLのニューオーリンズ・セインツで活躍したスティーヴは、ファンにとって特別なスター選手だ。2006年にハリケーン・カトリーナによって壊滅的な被害を受けたニューオーリンズで災害後初めて行われたホームゲームで、奇跡のようなスーパープレイでチームを勝利に導いたからだ。しかし、それから5年後、すでにNFLを引退していたスティーヴは自身がALSだと宣告される。そしてそのすぐ後、妻ミシェルとの間に初めての子どもを授かったことがわかる。

 自分はその子を抱きしめることができるのか。我が子のために何が残せるのか。子どもが話せる頃には自分が話せなくなってしまうかもしれなかったスティーヴは息子に向けたビデオダイアリーを撮りはじめ、4年間1500時間におよんだ映像はドキュメンタリー映画となった。いわゆる「難病ドキュメンタリー」ではなく、ケンカもすれば絶望する日もある「家族の物語」が映し出される本作。日本での公開にあわせ、スティーヴの妻ミシェルが来日を予定している。

 ALS(筋萎縮性側索硬化症)は筋肉への伝達機能が徐々に失われ歩行や会話、呼吸ができなくなる病気。『博士と彼女のセオリー』では、オスカー俳優のエディ・レッドメインがALSを発症した天才物理学者の役を務めていた。また、セレブたちが氷水をかぶる「アイス・バケツ・チャレンジ」でもALSは世間に知られるようになった。スティーヴは現在「Team Gleason」という団体を立ち上げ、ALS患者への支援を呼びかけている。(編集部・海江田宗)

『ギフト 僕がきみに残せるもの』は8月19日よりヒューマントラストシネマ有楽町&渋谷ほか全国順次公開