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桃田、涙の復帰戦V 処分前とはまるで別人…茶髪&アクセサリー「もう必要ない」

6/1(木) 6:02配信

デイリースポーツ

 「バドミントン・日本ランキングサーキット大会」(31日、さいたま市記念総合体育館)

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 男子シングルス決勝が行われ、違法賭博問題による無期限試合出場停止処分が解けて復帰した元世界ランク2位の桃田賢斗(22)=NTT東日本=は、日本代表で世界ランク53位の上田拓馬(28)=日本ユニシス=に2-1で競り勝ち、優勝した。1年2カ月ぶりの実戦を優勝で飾り、コート上で突っ伏したまま涙を流した。

 1時間27分のシーソーゲームを制すと、桃田はコートに突っ伏したまま動けなくなった。自らの不祥事や復帰までの道程が脳裏によみがえり、涙が止まらない。「支えてくれ、また競技ができる環境をつくってくれた方々と話した思い出が一気に込み上げてきた」。しばらくして立ち上がると、四方に深々と一礼。鳴りやまない拍手で祝福された。

 茶髪や高価なアクセサリーなど派手な格好がトレードマークだった以前とは別人だった。「前はかっこいいと思っていたけど、もう必要ない」。黒髪の飾らない姿で、何度もダイブしながら必死にシャトルを追い続けた。

 「前の自分を思い返すと反省だらけ。ただ試合に勝てばいいと思っていたが、一人じゃ試合もできない」

 昨年6月からは一般の会社員と同じように朝6時半に起床、7時過ぎに電車で通勤。午前中は総務人事部としての業務をこなし、午後に練習する生活を送る中で、社会で生きる意味を再確認した。「目標は優勝ではなく、コート内での振る舞いや人としての成長を見てもらいたかった。また応援したいと思ってもらえるように」-。

 7月には自費参加でカナダ・オープン、全米オープンに出場予定。今後、東京五輪出場権を得るには、一度ゼロになった国際大会のポイントを1から稼ぐ必要がある。「今回少しは恩返しできたけど、自分の目標はまだまだ先。引き続き、今の気持ちを忘れずに戦いたい」。プレーだけでなく、一瞬で失った地位と信頼を地道に取り戻していく。