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今晩のNY株の読み筋=米雇用統計の前哨戦、米ADP雇用統計に注目

6/1(木) 20:50配信

モーニングスター

 米国株は前日、弱めの経済指標を嫌気し売り優勢で推移。ダウ工業株30種平均は20.82ドル(0.1%)安の2万1008.65ドルで終了した。

 きょうは米雇用統計の前哨戦、米5月ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)雇用統計に注目したい。ADP雇用統計は米給与計算代行サービス大手ADPが約50万社の顧客データを利用して算出する指標。米労働省が発表する雇用統計の2営業日前に発表するため、先行指標となっている。実際の結果を見ると労働省発表の雇用統計とそれほど連動性が高いわけではないが、相場への影響力は小さくない。市場予想平均値は18万0000人増となっている。

 米先物取引所大手CMEグループが公表している「FED WATCH」の6月FOMC(米連邦公開市場委員会)におけるFF(フェデラルファンド)金利誘導目標の予測を見ると、0.50-0.75%から1.00-1.25%への利上げ確率(織り込み度合い)は91.2%。利上げはほぼ間違いないが。一方で9月FOMCにおける1.25-1.50%の利上げ予想は27.0%、12月FOMCでも38.2%にとどまる。

 市場はFRB(米連邦準備制度理事会)が6月利上げ後、積極的に利上げできるほど米経済が強くないと見ている可能性は否定できない。ADP雇用統計が弱い結果で着地すれば、米経済の動向を見る上でもっとも重要視される米雇用統計に対しても弱気の見方が出て株式市場にリスクオフ圧力が強まることはあり得る。結果には十分注意したい。

 そのほかの米経済指標は新規失業保険申請件数、5月ISM(サプライマネジメント協会)製造業景況指数、4月建設支出。

(日付は現地時間)

◎投資関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。
 
(イメージ写真提供:123RF)

宮尾克弥