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空港の多言語案内容易に ヤマハと全日空、システム実験開始

6/1(木) 9:00配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 ヤマハは31日までに、全日本空輸と共同で「多言語音声アナウンスシステム」の実証実験を成田、関西の両空港の一部搭乗ゲートで始めた。ヤマハが開発した「おもてなしガイド」を活用し、日本語、英語、韓国語、中国語の4言語で利用客への案内が容易にできるシステム。訪日旅行者の増加をにらみ、本格的な普及を目指す。

 おもてなしガイドは、空港や鉄道駅などの案内放送の内容を、専用アプリを入れた利用客のスマートフォンに文字で表示する。放送に合わせて発信した信号情報をスマホのマイクで捉える仕組み。2015年からさまざまな場面で実証実験を進めている。

 新システムによって、航空会社係員が多言語での案内をしやすくした。「間もなく出発」「優先搭乗開始」といった搭乗ゲートでのアナウンスをあらかじめ4言語で録音。係員がタブレット端末を操作すると、アナウンスが再生される。同時に利用客のスマホにも5種類(日本語、英語、中国語繁体字、同簡体字、韓国語)のいずれかで文字情報が表示される。

 搭乗案内のほか、遅延・欠航といった状況の案内もできるようにした。個々のスマホに文字で伝えられるため、聴覚障害のある人にも正確な情報を届けやすくなった。

 今回の実証実験は7月中旬ごろまでの予定で、その後の対応言語数の拡充なども視野に入れる。ヤマハの広報担当者は「20年東京五輪の時には普及している形をつくるのが目標。観光施設や商業施設への導入も図りたい」と意欲を示す。

静岡新聞社