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地方銘菓が実は中国製…「土産物」の安心安全な選び方

6/1(木) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 出張先や旅行先で「○○の恋人」「△△の月」というお菓子を見かけることが少なくない。札幌の「白い恋人」や仙台の「萩の月」とは全く違う商品だ。それでも、話のネタとして買って帰ったりするが、少なくとも消費期限や賞味期限の表示の仕方はチェックした方がいい。日付だけが記載された簡素な「シール」を貼って済ませている商品は選ばない方が賢明だ。「知らないと危ない!ズルい食品ヤバい外食」の著者で、食品安全教育研究所・河岸宏和代表がこう言う。

「消費・賞味期限は業者が勝手に設定することができるのです。だから、製造後すぐに冷凍して数カ月保存し、販売店などで解凍した時点で『日付シール』を貼って売るケースも少なくない。ある辛子明太子メーカーは、博多から東京まで商品を運んでからシールを貼っていた。それでも違法にならないのが現状で、食中毒を出さなければ、処罰されることもありません。ただ、体に害がなくても、時間の経過とともに味はどんどん落ちていく。怪しい商品を避けたければ、ちゃんと日付を印字しているモノを買うことです」

 その土地と全く関係がない遠く離れた場所で製造されているケースも多い。日光で買った土産なのに神奈川県で作られていた、なんてことも当たり前。パッケージの製造者欄に「新潟県」とあっても、実際は「中国」から輸入されたお菓子であることも珍しくない。

「お土産の食品には製造者と販売者の名称、所在地を記載しなければなりません。ただ、ここで求められるのは、最終的な商品の形にして出荷する場所の表示。そのため、別の場所で製造されたモノであっても、販売される場所の近くでパッケージすれば、いかにもその場所で作ったように見せられるわけです」(河岸宏和氏)

 どこで作ろうが、その土地のモノに仕立てることが可能なため、埼玉や茨城など全国各地の土産物ばかりを作る工場もあるのだという。その結果、どこのお土産屋でも似たり寄ったりの商品が並ぶことになる。「30個入り500円」という安さも、大量生産だから実現できるのだ。

「本当の製造場所は、数字とアルファベットを組み合わせた製造所固有記号で示されています。『H/17……』といった記号で、賞味期限と一緒に併記されている。これを消費者庁のウェブサイトでチェックすれば、どの場所で作られているのか確認できます。もっとも、わざわざそれを調べる消費者は少ないでしょうね」(河岸宏和氏)

 やはり選ぶのなら信頼できる老舗の商品となるのだが、そんなところでもかつては日付偽装が発覚しているから、何を信じていいのやら……。

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