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LGBT 児童養育施設の45%「経験」 静大教授ら全国調査

6/1(木) 11:00配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 児童養護施設を対象にした性的マイノリティー(LGBT)に関する全国調査で、当事者と思われる子を養育した経験が「ある」と回答した施設が45%あった。

 当事者の子にとって入浴や着替えなど集団生活で困難を感じる場面があることから、一般社団法人レインボーフォスターケア(さいたま市)、静岡大の白井千晶教授らが児童養護施設への調査を計画。全国の601施設に調査票を送り、202施設が回答した。

 当事者とみられる子を「養育した経験がある」と回答した施設は99施設。過去の在籍者も含めた人数は144人だった。把握のきっかけは、裸を見られるのを嫌がるそぶりなどから「職員が気付いた」が68%と最多で、「本人に告げられた」が48%と続いた。学校で心の性に合わない制服の着用を求められた、同級生に避けられた―といった「トラブル」も32%あった。

 対応を巡っては「職員が学校と調整し、体操服での登校を実現した」「日頃から『ありのままでいい』と伝えて信頼関係を築いた」との事例も。その一方で、48%が職員研修を「していない」と回答した。白井教授は「職員全体の理解を深める研修機会の創出が課題」と指摘する。「男女分け」を前提とした施設の構造上、個室の提供など「対応が難しい」というハード面の悩みも寄せられた。

静岡新聞社