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ごみの「溶融スラグ」肥料に 静岡市、全国初仮登録

6/1(木) 17:20配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 静岡市西ケ谷清掃工場(葵区)の家庭ごみ処理過程で生成される最終廃棄物「溶融スラグ」由来の肥料が1日までに、全国で初めて農業用肥料として仮登録された。市が同日、静岡大や民間事業者との産学官連携で進めてきた研究の成果として発表した。農業分野での利用拡大を図り、資源循環型社会の構築を目指す。

 溶融スラグは、清掃工場のごみ焼却灰を高温で溶かし、灰に含まれるダイオキシン類などの有害物質を分解・除去して生成される固形物で、粒子状の「再生砂」として活用できる。主に市発注の上下水道工事で建設資材として再利用されていたが、市は上下水道の普及に伴って需要が先細りするとみて、新たな活路を模索していた。

 静岡大農学部と新日鉄住金エンジニアリングなどの協力を得て2013~15年度、溶融スラグ肥料の安全性や有効性を確かめる稲作実験を行い、米の収穫量が増加するとの成果を得た。農林水産省から3月27日付で農業用肥料の仮登録証が交付された。

 溶融スラグ肥料は早ければ今秋にも販売を開始し、市内の農業現場を中心に活用される見通し。本登録後に全国的な市場流通を計画する。市と静岡大、同社の共同記者会見で、田辺信宏市長は「(溶融スラグ肥料の)安定した品質と安全性がお墨付きを得た。静岡ブランドとして発信し、農業振興の一助になれば」と述べた。

静岡新聞社