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GKの海外挑戦に必要なものとは 川島永嗣の海外挑戦

6/1(木) 11:00配信

デイリースポーツ

 6月13日にW杯アジア最終予選のイラク戦(テヘラン)を控えるサッカー日本代表。5月下旬には、海外クラブ所属の選手たちが続々と帰国し、千葉県内での合宿に合流している。それぞれの国、それぞれのクラブでのシーズンを終えた侍たち。現役代表としては唯一GKとして海外挑戦を続けている川島永嗣(メッス=フランス)は、激動のシーズンを過ごした。

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 ゼロから、いや、マイナスからの出発だったのかもしれない。昨年8月、川島が移籍を決めたメッスの公式ホームページには残酷な文字が掲載されていた。「第3GKを務める」。

 だが、そこから川島の反撃が始まった。GKというポジションの特性上、頻繁にレギュラーの変更がなされるポジションではないが「自分が選んだ挑戦だから」と川島は腐ることなく日常と向き合った。つかんだチャンスを逃さず、リザーブリーグで定期的に出場するようになると、4月18日のパリSG戦でリーグ初出場。5月14日のトゥールーズ戦ではPKストップを含めたビッグセーブを連発。この節のリーグアンベスト11にも輝いた。

 GKの海外挑戦といえば、最も重要視されるのが語学力。事実、川島は英語はもちろん、フランス語、イタリア語など複数の言葉を使い分ける知能派だ。ただ、そんな川島も「日本人GKは言葉(外国語)が大事と言われるが、それ以外に必要とされる部分も多い」と語る。

 「国によってGKに求められるところは違うが、欧州にいるGKはボールを止めるというスタンダードなところのレベルが高いんですよ」。

 手が使えるGKは、サッカーにおいて特異なポジションだが、ストライカーと同じほど、時にはそれ以上に“勝ち点”を左右するポジションだ。各国によって求められる資質は違えど、非欧州である日本からの挑戦は、貴重な外国人枠を使っての“助っ人”という意味合いも強い。

 これまでに、欧州トップリーグへの挑戦は川口能活、川島に続くものはいない。それは単純に語学力が足りないからであろうか。そうではないと思う。現にJ1の18クラブ中、主に韓国人だが外国人が正守護神を務めているクラブは決して少なくない。今後、海外に打って出る若手GKが増えることを期待したい。(デイリースポーツ・松落大樹)