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張本智和、美誠超え13歳11か月で最年少世界1勝!「どの1勝より重い」

6/1(木) 6:05配信

スポーツ報知

◆世界卓球 第3日 ▽男子シングルス1回戦 張本4-0ヌイティンク(31日・ドイツ・デュッセルドルフ)

 【デュッセルドルフ(ドイツ)31日=林直史】13歳11か月の張本智和(エリートアカデミー)が、日本最年少勝利を飾った。男子シングルス1回戦で、世界ランク106位のヌイティンク(ベルギー)に4―0で快勝。1日の2回戦で水谷隼(27)=木下グループ=と対戦する。女子シングルス1回戦は初出場の佐藤瞳(19)=ミキハウス=が4―0でムカジー(インド)に圧勝し大会初勝利。30日には女子ダブルス1回戦などが行われ、日本勢は全員勝ち上がった。

 天才少年が日本卓球界の歴史を塗り替えた。張本は立ち上がりこそ動きの硬さが目立ったが、足が動き出した3ゲーム目以降は得点時の「チョレイ!」の雄たけびもキレを増し、相手を圧倒。13歳11か月での勝利は、男女通じて伊藤美誠の14歳189日を大幅に更新する史上最年少。それも4―0のストレートで決めると、左腕を突き上げ、「今までどの大会で勝ってきた1勝よりも、重い1勝だと思います」とかみしめた。

 昨年の世界ジュニア選手権で個人、団体の2冠に輝くなど、数々の最年少記録を打ち立ててきたが、初の世界選手権の緊張感は特別だった。試合前には「ラケットコントロールはどこですか?」「ゼッケンのピンがない」と駆け回り、倉嶋洋介監督(41)に「俺に聞くんじゃない。落ち着け」とたしなめられた。それでも本番では全身を使った躍動感のあるプレーで、卓球人気の高いドイツの観客のため息を誘った。

 初戦を突破したことで、2回戦では注目の日本人対決が実現する。倉嶋監督も「卓球ファンになっちゃいますね。天才2人が戦うとなると。僕も第三者として見たいぐらい」と胸を躍らせるエース・水谷との対戦だ。現時点では世界ランク6位と69位で実力差は明らかだが、直前に試合を終えて後輩の勝利を見届けた水谷は「立ちはだかる敵は蹴散らすだけですよ」と笑みを浮かべつつ、「ぜひとも僕を倒してほしい」と成長を認め、エールを送った。

 張本にとって水谷は「憧れであり、いつか超えたい存在」だ。公式戦初対戦を前に「強くないと水谷さんと試合ができないので、自分の成長を少し感じます。1人の選手として、全力で勝ちにいきたい」と闘志を奮い立たせた。エースとの一戦は、東京五輪を目指す13歳の試金石となる。

 ◆張本の主な最年少記録 

 15年9月の世界ジュニア(フランス)大会開幕時の12歳83日で初代表に選ばれたが、同時多発テロで日本は不参加。16年6月の荻村杯ジャパン・オープン21歳以下で12歳355日で初優勝。同年12月の世界ジュニア(南アフリカ)男子シングルスで13歳163日で優勝、団体戦と2冠。

 ◆日本勢男女シングルスの世界卓球・最年少勝利 男子単は09年横浜大会での丹羽孝希の14歳201日を、張本が13歳338日に更新。女子単は15年蘇州の伊藤美誠の14歳189日で、それまでは03年パリの福原愛の14歳201日。

 ◆張本 智和(はりもと・ともかず)2003年6月27日、仙台市生まれ。13歳。エリートアカデミー所属。元選手でコーチの宇さん、母で1995年世界選手権中国代表の凌さんの影響で2歳から卓球を始める。小学1年から全日本を世代別7連覇。昨年6月のジャパン・オープン荻村杯21歳以下の部を史上最年少で制し、世界ジュニア選手権でシングルスと団体優勝。今大会は史上最年少で代表入り。170センチ、57キロ。家族は両親と妹。

最終更新:6/1(木) 6:05
スポーツ報知

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