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【横浜M】ルヴァン杯終戦…“本気度”への疑問と“結果論”への期待

6/1(木) 7:17配信

スポーツ報知

◆YBCルヴァン杯 ▽グループステージ第7節B組 横浜M1―2広島(31日・ニッパツ三ツ沢球技場)

 残り4分で力尽きた。引き分け以上でプレーオフ進出が決まる一戦。1―1の後半41分、右サイドを突破を許し、広島FW宮吉拓実がファーでドンぴしゃヘッド。ゴール裏サポーターは応援歌を歌い続けたが、それを上回る悲鳴とため息がスタジアムに漏れた。通常は敗戦後でも選手をたたえ、相手に敬意を表する談話を残すエリク・モンバエルツ監督も「フラストレーションがたまる」と落胆した。

 今季のルヴァン杯は3勝3敗、勝ち点9。グループステージ敗退で終えた。一方で今大会ではMF中島賢星、MF遠藤渓太がプロ初ゴールを記録。FW仲川輝人も待望のゴールを決めた。リーグ戦ではサブに甘んじるフィールドプレーヤーは、全選手がピッチに立った。

 J1の前節・清水戦でのFWウーゴ・ヴィエイラの2ゴールは、ミッドウィークに行われたルヴァン杯鳥栖戦での2得点があってこそのもの。リーグ開幕戦でベンチ外だったMF扇原貴宏も貴重な実践の場でマリノスの戦術をつかみ、序列を上げていった。この日は負傷から復帰を目指すMF中町公祐、FW富樫敬真、MF斎藤学の3人が出場。仲川の2トップの一角での起用、MFダビド・バブンスキーのボランチ起用、縦への守備に難がある相手へのDF高野遼の起用など、この一戦に限っても今後の戦術の幅を広げる選択肢を多くつかんだ。

 しかし、この日の試合で引き分け以上の結果が残せていれば、最低でもあと2試合は実践の場があった。後半40分にDF新井一耀がアクシデントによる交代を余儀なくされたが、今季右サイドバックを務めた経験のある選手は18人の中に1人もいなかった。あくまで結果論だが、案の定、右サイドを破られて失点した。大事な一戦で二種登録の2人をベンチに入れ、リーグ戦に向けて主力組を温存。1月の新体制発表でモンバエルツ監督は“リーグ戦ACL圏内”と並んで“カップ戦優勝”を今季目標に掲げると宣言していた。その言葉の本気度はどれほどだったのだろうか。

 ただ、この采配がどう出るかもまた“結果論”だ。今季リーグ戦でレギュラーを張るMF天野純、DF金井貢史は昨季途中までルヴァン杯を主戦場としていた選手。さかのぼればMF斎藤学、MF喜田拓也らも同様。近い将来、貴重な経験の舞台が6試合で終わってしまったことをプラスに捉えられるだけの結果が現れることを期待したい。(岡島 智哉)

最終更新:6/1(木) 9:08
スポーツ報知