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1分に1回ワンダーが起きる?手塚治虫原作の舞台「W3」にベッキーが期待

6/1(木) 18:43配信

コミックナタリー

手塚治虫原作による舞台「Amazing Performance W3(ワンダースリー)」の製作発表イベントが、本日6月1日に東京・ニッポン放送イマジンスタジオにて行われた。

【写真】「Amazing Performance W3」実行委員会プロデューサーの江口剛史。(他19枚)

1965年に連載された「W3」は、地球の調査にやってきた3人の宇宙人と地球人の少年・真一がさまざまな悪と戦うSF活劇。舞台「Amazing Performance W3」はセリフを一切使わない“ノンバーバル”という演出方法で、マイム、ダンス、アクロバット、マジック、プロジェクションマッピングなどのパフォーマンスを用いて「W3」の世界が表現される。

まず壇上に上がった本作の実行委員会プロデューサー・江口剛史は、今回の企画について「日本へ来る海外のお客さまが非常に増えているという傾向から、言葉の少ないノンバーバルという手法に挑戦しようと思った」とコメント。また大好きな手塚作品を題材にしたいと、手塚プロダクションへオファーに訪れた際のことを「手塚先生のマンガはセリフが多いので、この企画は先方の賛同を得られないのではないかと思っていたんです。でも実は手塚先生はサイレントアニメーション、いわばノンバーバルのアニメーションを作っていたらしくて。通じるところがあったんだなと、舞台化を進めていくことになりました」と明かす。

続けて「W3」について、「あらためて読むと、今の時代にぴったりなことを手塚先生は50年も前に描いてらっしゃるんです。紛争のある世界でいいんだろうか、なんとか平和な世界にしようというテーマの作品です」と紹介。また「手塚作品の中でも『W3』は特に言葉が多いので、木下さんには無理難題をぶつけてしまった」と言いながら、構成と演出を手がけたウォーリー木下にバトンを渡す。

木下はノンバーバルの魅力を、「言語が通じなくても、文化的な背景も関係なく伝えられるんです。誰でも観ることのできる絵画のように、1枚の絵を何枚も連続で見せるというようなパフォーマンス」と解説。また本舞台について「『W3』の骨格は使わせてもらっていますが、登場人物や起こる出来事は違う部分もある」と話す。さらに「『W3』というタイトルから、当初は『3分間に1回ワンダーなことが起こる』と謳ってましたが、制作が進んでる今、ワンダーなことが起きるのは1分間に1回ぐらいになっていて(笑)。実験的な新しい作品になっています」と語り、本作への期待を煽る。

次に壇上へは、本作のアンバサダーに就任することになったベッキーが登壇。ベッキーはデビュー当時、「手塚治虫キャラクターグッズコレクション」という書籍で鉄腕アトムと表紙を飾ったという。ベッキーはアンバサダー就任について「率直にうれしかった」と笑みをみせ、「原作を読んだのですが『これを舞台化!? しかもノンバーバルで!? どうなるんだろう……』って思いました」と思いを語った。

ここで制作中のパフォーマンス映像がスクリーンで上映されることに。日用品で表現された宇宙人などが映し出されると、木下は「『W3』自体の世界観は壮大ですが、基本的に物語は主人公の部屋という小さな世界で展開されるんです」と解説を入れる。

上映が終わると、本作のキャストである、西島数博、フィリップ・エマール、川原一馬が登場。バレエダンサーとしても活躍する西島は「ノンバーバルとバレエは繋がってるところがある」と述べながら、「この舞台ではパペットを扱ったりなどダンス以外の表現も含まれているので、バレエの域を超える壮大な表現になっていると思います」と自信たっぷりに語りかける。シルク・ドゥ・ソレイユに在籍経験のあるエマールは「マンガを読むときのように舞台を楽しんでいただけることを祈ってます」と、「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』」にて木下と一緒に仕事をしている川原は「原作ものという意味では今回も2.5次元の舞台ですが、今回はさまざまなジャンルのプロがキャストとして集まっているので僕もがんばりたい」と意気込んだ。

最後に木下は「たくさんの魔法がある舞台。お客さんが不思議なホームパーティーに来ている気分になると思います」とコメント。ベッキーは「全宇宙の皆さんに届けてください」とキャスト陣へエールを送り、イベントは幕を閉じた。

手塚治虫 生誕90周年記念 Amazing Performance W3(ワンダースリー)
期間:2017年7月1日(土)~9日(日)、11月3日(金・祝)~2018年3月4日(日)
会場:DDD AOYAMA CROSS THEATER

原作:手塚治虫「W3(ワンダースリー)」
構成・演出:ウォーリー木下
料金:6500円 ※未就学児入場不可

キャスト
teamA:西島数博、フィリップ・エマール、川原一馬、椎原夕加里、松本ユキ子
teamB:藍実成、坂口修一、梅澤裕介、石井咲、関口満紀枝
Understudy:廣瀬水美