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『第54回ギャラクシー賞』大賞&優秀賞ほか各賞発表

6/1(木) 18:09配信

オリコン

 放送文化の発展と向上に貢献した番組や個人、団体等に贈られる『第54回ギャラクシー賞』の贈賞式が6月1日、都内で開催され、テレビ部門大賞を、NHKスペシャル『ある文民警察官の死~カンボジアPKO23年目の告白~』(NHK)が受賞した。

【写真】満島ひかりは着物姿で登壇

 今回は、2016年4月1日から2017年3月31日までに放送された番組・作品が対象となった。大賞受賞番組は、23年前のカンボジアPKOの日本人警察官襲撃事件を検証したもの。同僚や政府関係者の証言、日記、当時の映像や襲撃状況のCGなど説得力ある素材を重ねて真相を初めて明らかにし、日本の国際貢献のあり方を問いかけた。

 テレビ部門選奨委員長の出田幸彦氏は講評で「独自の調査、取材を丹念に行い、事実を積み重ねて真実を明らかにしていこうという力作が目立った。一方で、フェイクニュースやオルタナティブファクト(=もう一つの事実)といったものが、日本を含め世界中で広がっている。最近は真実を追及することに対して、取るに足らないと片付ける風潮を感じることもあって、民主主義の根幹が問われているように思う。こういう時代だからこそ、真実に迫る調査報道の役割がますます強まっており、それを心から応援したい。大賞に選んだ番組は、そうした期待に見事に応えた作品」と語った。

 ローカル放送局のドキュメンタリーも評価された。奄美竪琴を弾きながら路上で樟脳(しょうのう)を売る盲目の唄者、里国隆の足跡をとおして、奄美と沖縄の知られざる戦後史を浮き彫りにした『黒声の記憶』(鹿児島テレビ放送)、アメリカで人気画家となった沖縄出身の正子・R・サマーズを取材し、戦時下、沖縄各地に日本軍の慰安所が作られていたとの証言を得た『Bone Again~画家 正子・R・サマーズの人生~』(琉球放送)には優秀賞が贈られた。

 優秀賞はTBS系で今年1月期に放送されたドラマ『カルテット』も受賞した。坂元裕二氏のオリジナル脚本、松たか子、満島ひかり、松田龍平、高橋一生らの演技などが評価された。

 個人賞は女優・満島ひかり、DJパーソナリティ賞は星野源、特別賞は『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ放送網)、フロンティア賞はNetflixで世界190の国と地域に同時配信されたドラマ『火花』(YDクリエイション)がそれぞれ受賞。満島、星野が登壇したほか、『イッテQ!』に出演する森三中も祝福に駆けつけた。

 一般視聴者の投票で優秀なテレビ番組を選び出す「ギャラクシー賞 第11回マイベストTV賞」では、『逃げるは恥だが役に立つ』(昨年10月期)がグランプリを獲得。2位に『カルテット』、3位に『重版出来!』(昨年4月期)と、上位3位をTBSの火曜ドラマが独占した。

■テレビ部門 応募359番組、入賞14番組
・大賞
NHKスペシャル『ある文民警察官の死~カンボジアPKO23年目の告白~』(NHK)
・優秀賞
『黒声の記憶』(鹿児島テレビ放送)
『Bone Again~画家 正子・R・サマーズの人生~』(琉球放送)
『カルテット』(TBSテレビ)

・特別賞:『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ放送網)

・個人賞:満島ひかり
『トットてれび』、『シリーズ江戸川乱歩短編集II 妖しい愛の物語』(NHK)、『カルテット』(TBSテレビ)の演技

・フロンティア部門:「火花」YDクリエイション

■マイベストTV賞 第11回グランプリ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBSテレビ)

■報道活動部門 応募30番組、入賞6番組
・大賞
富山市議会の政務活動費不正をめぐる調査報道(チューリップテレビ)
・優秀賞
イスラム国(IS)の実態とヤズディ教徒を中心とした住民迫害についての長年の取材報道(アジアプレス インターナショナル)
ながさき原爆記録全集~戦略爆撃調査団編~(長崎ケーブルテレビ)

■DJパーソナリティ賞:星野源

■ラジオ部門 応募72番組、入賞8番組
・大賞
『荻上チキ・Session-22』(TBSラジオ)
・優秀賞
『KBC長浜横丁 居酒屋清子』(九州朝日放送)
広島原爆の日 ラジオ特集「あの日、母は少女だった~被爆の記憶をたどる母と息子の対話~」
ミュジックドキュメント 井上陽水×ロバートキャンベル「言の葉の海に漕ぎ出して」

■CM部門 応募185本、入賞13本
・大賞
静岡新聞 静岡放送「超ドS 静岡兄弟篇」
・優秀賞
アマゾンジャパン Amazonプライム「ライオン篇」
大塚製薬 カロリーメイト「Mate篇」
KDDI  au「秋のトビラ・三太郎の出会い篇」

■志賀信夫賞:西村泰重(ジュピターテレコム初代社長)

最終更新:6/2(金) 7:25
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