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高校の英語、改善が急務 小学校からの積み重ねも重要

6/1(木) 10:01配信

ベネッセ 教育情報サイト

文部科学省の2016(平成28)年度「英語教育実施状況調査」の結果によると、高校生の英語力は、政府の掲げる目標を大幅に下回りました。高校の英語の授業は、原則として英語のみで行うことになっていますが、それを実施しているのも半分以下でした。
一方、2020(平成32)年度から導入される大学入試センター試験に替わる新テストでは、4技能の力を測定するために英語の試験として、GTECや英検など民間の資格・検定試験を活用することになっています。これにより、高校における英語の授業は、急速に変わっていくことになりそうです。

政府目標の実現は困難に

政府は、グローバル化に対応した人材育成のため、第2期教育振興基本計画の中で、英語力向上の目標として、高校卒業段階で「英検準2級程度以上」またはそれに相当する生徒、中3で「英検3級程度以上」またはそれに相当する生徒の割合を、いずれも2017(平成29)年度までに50%にする目標を掲げています。ところが、2016(平成28)年度の調査結果を見ると、高3で「英検準2級以上」は13.0%(前年度比1.5ポイント増)、それに相当する生徒は23.5%(同0.7ポイント増)で、合計しても36.4%(同2.1ポイント増)しかいませんでした。同様に、中3で「英検3級程度以上」またはそれに相当する者は、合計36.1%(同0.5ポイント減)でした。このままでは、政府の目標達成は困難と思われます。

高校の場合で見ると、目標の「英検準2級程度以上」をクリアした者の割合は、それに相当する者を加えて、2012(平成24)年度および13(同25)年度が31.0%、14(同26)年度が31.9%、15(同27)年度が34.3%、16(同28)年度が36.4%と推移しており、4年間で5.4ポイント上昇したにすぎません。グローバル化に対応するため英語によるコミュニケーション能力の育成が強調され、「話す・聞く・読む・書く」の4技能をバランスよく習得した「使える英語」が求められていますが、高校の英語教育はここ数年、ほとんど変わっていないと言ってもよさそうです。

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