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初夏迎え「七色樫」黄色に染まる 岡山・鏡野の山里にコントラスト鮮やか

6/1(木) 8:10配信

山陽新聞デジタル

 季節ごとに葉の色を変えることで知られる岡山県鏡野町羽出の県天然記念物「七色樫(がし)」が、初夏を迎えてまばゆいほどの黄色に色づき、深い緑の木々が茂る山里で鮮やかなコントラストを描いている。

 ブナ科のウラジロガシの一種で、高さ約16メートル、幹回り約1・5メートル。樹齢350年以上とされる。県立森林公園(同町羽出、上斎原)に通じる県道羽出三朝線から見られ、早春の赤に始まり、だいだい、黄、黄緑、緑、青緑、濃緑と葉の色が変化。今年は5月に入り、黄色に染まり始めた。

 樹木医の国忠征美さん(72)=同県久米南町=によると、ウラジロガシの葉は通常緑色だが、さまざまな色素の遺伝子を持っており、個体差でそれが出ているのではないかという。近くに住む所有者の安藤章一さん(61)は「冬場の大雪の影響なのか定かではないが、今年は特に見事に色づいた。7月には黄緑になるだろう」と話す。

 日光を浴びて輝く樫が水田に映り込む様子を一目見ようと、連日観光客らが訪れている。倉敷市の女性(70)は「神々しいくらいに美しくて、不思議なパワーを感じます」と話していた。