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5月なのに・・・ 列島 暑ぅ~ 115カ所 最高気温を更新

6/1(木) 7:02配信

日本農業新聞

 高温、少雨、降ひょう…と、5月は全国で異常天候に見舞われた。本州付近が高気圧に覆われて全国で気温が上昇。全国115の観測地点で観測史上、5月の最高気温を記録した。福岡県ではハダニ類がイチゴの親株に多発、秋田県ではひょうが降り、摘果作業に入ったサクランボが打撃を受けた。熱中症で搬送された患者は全国で2600人を超えた。もはや“季節外れ”と呼べない暑さに、各地で悲鳴が上がっている。

真夏日23日 熱中症2600人

 気象庁によると、5月は北海道から九州にかけて気温が平年よりもかなり高くなった。1日から31日(午後6時現在)で「真夏日」となったのは23日、延べ1080地点に上った。35度以上の「猛暑日」も2地点で観測された。

 5月の気温で観測史上1位を記録したのは115地点。平均気温は平年と比べ、北日本(北海道と東北)で1・6度高、東日本(関東甲信から東海)で同1・4度高、西日本(近畿から九州)で1度高かった。

 一方、降水量は九州南部から沖縄を除いて少雨となった。東日本の日本海側で平年比45%、西日本の日本海側で同50%となった。中国や東海で特に少なく、平年の20%を下回る地域も出た。

 高温少雨の要因は、日本の北と南を流れる偏西風の影響だ。本州付近は偏西風に挟まれて低気圧が通りにくくなり、本州全体に高気圧に覆われることになった。このため、暖かい空気に覆われ、日照時間も多くなり、高温、少雨傾向となった。

夏も高温傾向農作業警戒を

 高温傾向で、熱中症も多発。総務省消防庁によると、5月(1~28日)に救急搬送された熱中症患者は2613人で、前年同期(2467人)を大きく上回り、死亡者も2人発生した。農業など1次産業に従事中に搬送された人は114人。

 農水省によると近年、農作業中の熱中症による死亡事故が毎年20人前後発生している。7、8月の発生が最も多いが、体が暑さに慣れていない5、6月の時期に急に気温が上昇したり、湿度が高くなったりすると熱中症になりやすくなる。

 同省は「農作業は気温の高い日中を外し、小まめな休憩や水分補給が必要。単独作業を避け、2人以上で作業するか、時間を決めてお茶を運び合うなど、定期的に異常がないか確認し合ってほしい」(技術普及課)などと呼び掛けている。

 同庁の3カ月予報によると、今後も全国的に猛暑となる見通し。今後1週間は、北日本から西日本にかけて気温が平年並みか平年より低い日が多くなるが、平年より高くなる日もあり、農作業での体調管理や農作物の管理に注意が必要だ。

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最終更新:6/1(木) 7:02
日本農業新聞