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KDDIが挑むホームIoT「au HOME」に潜むビジネスチャンス ー日本版Amazon Alexaになれるか?

6/1(木) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

KDDIが5月30日の開催したau夏モデル発表会は、率直なところ地味にまとまってしまった印象が拭えなかった。

【画像】au HOMEは月額490円で何台でも機器をぶら下げられる仕組み。

対するドコモが決算発表での「シンプルプラン」、夏モデル発表会での「ドコモwith」と立て続けに新料金プランを打ち出して話題をさらっていったのに対し、auは質疑応答のなかで対抗プランの予定を明らかにしたのみで、プラン詳細に踏み込む内容ではなかったからだ。

その中で、意外な発表だったのが、家庭向けIoTプラットホーム「au HOME」だ。グーグル本社からGoogleアシスタントのプロダクトマネージメントディレクターを招いて提携を発表するなど、手堅い発表に終始する中で個人的に引っかかるものがあった。

なぜ、いまKDDIがホームIoTビジネスに参画するのか?

au HOMEは、auのインターネット回線「auひかり」契約世帯を対象に、au HOME対応のインターネットカメラや人感センサーなど展開して、専用のau HOMEアプリで一限管理していくプラットフォームだ。

対象をauひかり契約世帯に限定しているのは、auひかりの開通と同時に設置されるホームゲートウェイ(ルーターのようなもの。以後は便宜的にルーターと表記)にZ-WAVEという無線通信規格に対応したUSBドングルを挿すことで、ルーターそのものをIoT機器のハブである「IoTゲートウェイ」に機能拡張させるという仕組みのためだ。

発表会を取材しながら感じたのは、ルーター自体をIoTゲートウェイに仕立てる、というのは、冷静に考えると、なかなか筋が良い考え方だということだ。

というのは、いま家庭用のIoT機器プラットフォームの争いは、「いかにして一家に一台あるデバイスにIoT機器の制御をするハブ機能を持たせるか」にかかっているからだ。

この分野で比較的身近なのは、アップルの「Home Kit」がある。アップルは、家庭用IoTプラットホームを、iOS系デバイスを中心としたエコノミーの中で実現しようと試みている。

ただし、アップルの試みも順調とは言い難い。先ほど書いた「一家に一台あるデバイスにハブ機能を持たせられるか」という問題を抱えているからだ。アップルは、今の所、ハブ機能をApple TVに持たせようとしている。けれども、Apple TVの国内普及はご存知のとおりで、今すぐにホームIoTの世界で脅威になる、というような道筋は、まだ見えそうにない。

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