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加計学園問題で後回しも?「児童虐待」対策を強化する法案が審議入り

6/1(木) 10:49配信

ホウドウキョク

埼玉県狭山市で昨年1月、次女を虐待し、死亡させたとして保護責任者遺棄致死などの罪に問われている母親の初公判が4月29日、さいたま地裁で開かれ、母親は「やったことは間違いありませんが、死因については分かりません」と起訴内容を一部否認。
一方、検察側は冒頭陳述で「被告らが必要な保護を与えなかったために死亡した」などと指摘した。
後を絶たない児童虐待。その現状と対策をホウドウキョクの平松秀敏デスクが解説する。

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児童虐待の件数は年間およそ10万件

児童虐待というのは、ここ何年ずっと社会問題化している話で、年間どれぐらい児童虐待の件数があるのかというと、2015年度で10万3260件。
これは、警察、学校、病院から連絡を受けて、正式な用語で言うと「通告」と言うんですけれど、「通告」を受けて児童相談所が実際に「虐待が疑われる」というケースと認定した件数なんです。

児童相談所1か所あたり年間500件の児童虐待に対応

10万件の虐待をどれだけの数の児童相談所が対応しているかというと、208カ所ぐらい。10万件は児童虐待が疑われるケースですから、そうじゃない通告、通報はいっぱいあるんですけど、10万件を208カ所で単純に割り算すると、1カ所の児童相談所が1年間に500件の児童虐待に対応していることになります。

対応しているというのは、ひどいケースだと「一時保護」といって、児童相談所が持っている施設に保護したりとかもするんですけど、児童相談所の現状はかなり忙しいということです。

児童相談所と保護者のトラブルが後を絶たない

今回のように子供が死亡するケースとは違って、「一時保護」とか「職権保護」といって、児童相談所が子供を保護して親から隔離するケースが結構あるんですけど、そうすると、児童相談所と保護者のトラブルが後を絶たないんですよ。
なぜかというと、「そんなつもりはなかったんですよ、ちょっと手をあげてケガをしただけなんです」とか「これは転んだときにできた傷なんです」と保護者が言うケースがいっぱいあるんですが、児童相談所は子供の安全が第一ですから、強制的に保護したり、引き離したりする。その結果、児童相談所と保護者のトラブルが後を絶たないんです。

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最終更新:6/1(木) 10:49
ホウドウキョク