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第70回カンヌ国際映画祭では女性監督が大活躍 男女の格差解消へ一歩前進

6/1(木) 21:30配信

ELLEgirl

2017年5月17日に(現地時間)に開幕した第70回カンヌ国際映画祭。ハリウッドセレブたちは、眩しい太陽、紺碧の海、極上のホスピタリティを求め、ファッション好きな観客たちは、レッドカーペットに集まる豪華爛漫なドレススタイルをひと目見ようと押し寄せる。その人気と影響力は、記念すべき70周年を迎えた今もなお衰え知らず。ところが近年、「男女の格差」や「女性蔑視」と非難されることもしばしば。だが、そういった問題を抱えるカンヌ映画祭にも変化の波が! カメラの前と舞台裏など、映画業界で活動する女性たちをエンパワーする動きが広がりつつある。

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存在感を放つ女性監督たち

「女性にハイヒールの着用を求める」というドレスコードがあることから、レッドカーペットでフラットシューズは禁止。ハイヒールを履いていないという理由で、入場できなかった観客も大勢いるそう。これに抗議したのは、アメリカ人女優として初めてセザール賞を受賞したクリステン・スチュワート。『Refinery29』による女性映像作家を支援するプロジェクト「Shatterbox Anthology Project」の一環で、彼女が監督として手がけた初作品『Come Swim(原題)』を上映。

映画祭に参加している女性監督の人数は、男性と比べて圧倒的に少ない。あまりの少なさにフェミニズム運動の活動家であるグロリア・スタイネムは2012年、女優のジリアン・アンダーゾンやレイチェル・ウォードらと共に猛抗議したほど。しかし、今年は御歳80歳の女優ヴァネッサ・レッドグレイヴも、難民危機をテーマにした『Sea of Sorrow(原題)』で監督デビュー。

また大注目のコペティション部門には、河瀬直美監督はじめ、カンヌの常連ソフィア・コッポラやイギリスの映画監督兼脚本家のリン・ラムジーなどの顔ぶれが揃った。

女性監督の活躍は上映作品にも影響

ジェーン・カンピオン監督は、『Top of the Lake: China Girl(原題)』で、違法な代理出産や売春問題をフェミニズム的観点から描き、ソフィア・コッポラ監督は『The Beguiled(原題)』で、1966年にトーマス・P・カリナンが発表した小説を映画化。

この小説は1971年にも一度、ドン・シーゲル監督により『白い肌の異常な夜』という邦題で上映されたが、ソフィア・コッポラ版は女性蔑視や性差別をすべて取り除き、フェミニストの視点からストーリーを再解釈している。

(Translation: Reiko Kuwabara)

最終更新:6/1(木) 21:30
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