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即戦力の人材育成に向けて『明治以来の大学改革』に着手~総理表明

6/1(木) 18:30配信

ホウドウキョク

安倍総理は31日、都内で行われた経団連創立70周年のパーティーで、「明治以来の大学改革に着手」すると明らかにし、集まった経済人を驚かせた。

大学入試センターが出すモデル問題例を見る

大学…即戦力になる実務教育の充実を

これまでも産業界からは、大学に対して「社会で即戦力となる人材を育成していない」との不満があり、その声に総理自らがこたえたかたちだ。

大学改革の柱として総理は、「地方大学の強化と実践的な教育の充実」を挙げた。
具体的には、大学の経営陣に地元経済界からの人材を登用するほか、教員にも実務経験者を充てて、学生が社会の即戦力になるよう実務教育を充実させるという。

一方で総理は経団連に対して、新卒一括採用だけでなく、大学でリカレント教育(生涯教育)を受けた人を、積極的に中途採用するよう注文をつけた。

企業…新卒採用だけでなく積極的に中途採用も

安倍政権の教育改革の柱である「高大接続」は、高校と大学で求められる能力がばらばらである状況を変えるため、その接合点である大学入試を変えるものだが、今回の要請は大学と産業界の接合点である採用試験を変えるものだ。

大学にはより実践的な人材育成を求める一方で、企業側には採用を変えることで、大学、産業界それぞれが求める人材像のマッチングを目指す。

まさに「大産接続」だ。

大学入試改革…今の中学3年生から対象

一方、安倍政権が進める教育改革の目玉となる大学入試改革で、文部科学省は先月、現在行われている「センター試験」に代わり、2020年度から導入する新たなテスト、「大学入学共通テスト」(仮称)の実施方針案を公表した。

共通1次試験からセンター試験になった1989年以来約30年ぶりの大学入試改革で、現役なら2021年4月に入学する今の中学3年生から対象となる。

「大学入学共通テスト」は、センター試験と比べて2つの大きな変更点がある。

国語と数学で記述式問題の導入

1つめは、国語と数学で記述式の問題を出題することだ。

国語は答えを80から120文字で記述する問題が3問入り、試験時間がマークシート式と合わせて100分程度になる(現在は80分)。

数学も記述式問題を3問程度入れ、試験時間は60分から70分程度に延長される。

2024年度からは地理・歴史・公民や理科も記述式問題の導入が検討されている。

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最終更新:6/1(木) 18:30
ホウドウキョク