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宇久高男子サッカー部 7人で出場 歴史守る 初戦突破で恩返しを

6/1(木) 10:37配信

長崎新聞

 第69回県高校総合体育大会の開幕があす(2日)に迫った。参加88校の中には、さまざまなハンディキャップを克服しながら、ようやく集大成の舞台にたどりついた選手たちがいる。宇久高サッカー部は部員が足りず、わずか7人での出場。五島海陽高硬式テニス部3年の横山大さんは部員1人ながら、恩師と二人三脚で懸命に練習に励んできた。少人数でも頑張る離島勢にスポットを当てた。

 長崎県佐世保市の宇久島にある宇久高男子サッカー部は約1カ月前に7人のメンバーを確保し、何とか出場資格を満たすことができた。生徒数減少に伴う「出場辞退の危機」を乗り越え、いざ、大舞台のピッチへ。下道良樹主将は「島への恩返しの思いを込め、初戦を突破したい」と張り切っている。

 全校生徒数は県内公立校で最も少ない20人(男子9人、女子11人)。男子は7人がサッカー、2人が陸上、女子は7人がバレーボールにエントリーした。もともと、サッカー部は6人だけで、大会規定によると7人以上いないと出場できない。あと1人を確保するか、他校との合併チームで出るか、それとも諦めるか。選択を迫られた。

 6人は「みんなでやってきたサッカーが好き。20年以上続く単独出場の歴史も守りたい」と、7人で戦う道を選んだ。白羽の矢が立ったのは2年生の竹村太斗。中学時代はサッカー部で、高校では陸上部だった。4月に園山泰浩監督から“助っ人”を頼まれると「お世話になった先輩たちのためなら」と快諾。5月からランニングシューズをスパイクに履き替えた。

 チームは平日、中学生と一緒にボールを蹴り、週末は地域の社会人と練習試合を重ねた。定期的な交流がある、同じく離島組の五島、五島海陽、中五島、上五島の存在も大きかった。先月27、28日には福江島にこれらの学校が集まり、壮行試合を開催。「離島勢の強さをみせよう」と、本番に向けてみんなで気持ちを高め合った。

 昨年も部員不足のため8人で出場したが、PK戦を制して7年ぶりに初戦を突破。人口約2200人の宇久島へ戻ると、港に町民が集まって祝福してくれた。「明るい話題に町が活気づいた。もう一度あの光景をみたい」(下道主将)。今年もイレブンでは戦えないが、口之津海上技術との1回戦に全力を尽くす構えだ。

 今回は同窓会が旅費などを支援してくれるため、総合開会式に吹奏楽部の女子4人も参加できる。初めての全校生徒による行進。県内最大の高校スポーツの祭典を、全員で思う存分楽しむ。

長崎新聞社

最終更新:6/1(木) 10:37
長崎新聞

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