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ベストからほど遠いクビトバが、それでも見せた闘志 [全仏テニス]

6/1(木) 16:01配信

THE TENNIS DAILY

 フランス・パリで開催されている「全仏オープン」(5月28日~6月11日/クレーコート)の女子シングルス2回戦。

暴行によるケガから復帰したクビトバは2回戦で敗退 [全仏オープン]

 ぺトラ・クビトバ(チェコ)の6ヵ月のプレー休止の間にも、変わっていないことが最低でもふたつある。彼女は激烈なファイターであり続け、そして、変わらずユーモアのセンスを持っている。

 2度ウィンブルドンを制した元チャンピオンの復帰戦は、予選を勝ち上がったベサニー・マテック サンズ(アメリカ)に対する接戦の末、2回戦で終わりとなった。マテック サンズは、この7-6(5) 7-6(5)の勝利で、グランドスラム大会においてここ2年で最高の成績を記録した。

 12月に自宅でナイフを持った男に襲われて負傷して以来、最初の大会をプレーしたクビトバは、マッチポイントでダブルフォールトをおかしたあと、フラストレーションからラケットを投げた。

「私、どうかしていたわ」と、クビトバは言った。

 ある記者が、ラケットを投げたということは、すでに戦いの本能に入り込むことができているという印ではないか、と示唆すると、クビトバは、「わからないわ。私の父は、私がラケットを投げたのをよく思わなかったはずよ」と答えた。

 クビトバはケガをした左手の手術からの回復に努めている間、つまり全仏に先立つ今季前半を通し、まったくプレーすることができなかった。彼女はナイフによる攻撃で、5本の指すべてと2本の神経を負傷し、ダメージは腱にまで至っていた。

 医師は最初、彼女がテニスに戻るにはより時間が必要だと考えていたが、クビトバの回復は予想よりも早く、彼女はぎりぎりになって全仏オープンに出場の申し込みをしたのである。

 ぶっつけ本番だったパリで、彼女は初戦には何とか勝つことができたが、根性があり百戦錬磨のマテック サンズは、やや彼女の手に余った。

「奇妙な感じだわ。もちろん、私はがっかりしている。私はここに、試合に勝つために来た」と、クビトバは言った。「おとぎ話は終わったのよ。今、来たる週には、ことはいつも通りのビジネスとなるのだと思う。私が楽しみにしているのはそれなのよ。ただテニスと、私のプレーを向上させるために必要なすべてに集中すること」。

 今、クビトバは、素早く彼女の焦点をウィンブルドンに向けることになる。2011年と2014年に優勝したその大会では、よりメディアからのプレッシャーの少ない中でプレーできれば、と彼女は願っている。

「ウィンブルドンは、試合後がよりリラックスしたものになるはずだわ」と彼女は言った。「ウィンブルドンに行くのを心から楽しみにしている。私にとっては本当に素晴らしい大会よ。あそこには、持てる中で最高の思い出がある。私のプレースタイルは、グラスコートに合っていると思うの。あそこに行くため全力を尽くすわ」。

 一方、2年前にダブルスで全仏チャンピオンとなったマテック サンズは、2013年以来の全仏3回戦に進む。彼女の次の相手は、サマンサ・ストーサー(オーストラリア)だ。

 パンクのロック歌手風のアメリカ人、マテック サンズは----彼女はサクランボ柄のシャツに、黒い長靴下といういでたちでプレーしていた----この試合に先立ち、ここ5度のグランドスラム大会の本戦シングルスの試合に一度も勝っていなかった。(C)AP (テニスマガジン/テニスデイリー)

Photo: PARIS, FRANCE - MAY 31: Petra Kvitova of Czech Republic plays a forehand during her match with Bethanie Mattek-Sands of United States during Day Four at Roland Garros on May 31, 2017 in Paris, France. (Photo by Ian MacNicol/Getty Images)

最終更新:6/1(木) 16:01
THE TENNIS DAILY