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新人遊撃手・源田の影響も 好調西武、失点減のメカニズムをデータから探る

6/1(木) 9:54配信

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打のチームだった西武のディフェンスが向上

 西武が楽天、ソフトバンクを急追している。力のある打者の多く並ぶ打線に支えられた得点力という強みに加え、今季は失点を抑えることにも成功している。9イニングあたりの失点(失点率)では、トップの楽天3.22に対し3.57で2位。過去3年間にわたって失点率が4点を切っていなかったこと、またエースの岸孝之がFAで退団したことを考えると、少し意外な健闘に映るかもしれない。

【データ解析】数値が示す守備の名手…パ・リーグ各ポジション毎の守備成績上位選手

 失点の増減に大きく関与するのは何よりもまず投手である。そこで西武の投手のパフォーマンスに関する数字を見ていくと、実はそこまで良いわけではない。tRA(true Run Average)という、投手が奪った三振や与えた四死球、打たれた本塁打、その他どんな打球を打たれていたかといったデータから、「平均的な守備力、巡り合わせの下であれば、この程度の失点になるであろう」と推定する数字は、楽天の3.47に対し西武は3.98。失点率以上に引き離されており、また実際の失点率よりも低い。現在の西武は投手の働き以上に失点“していない”状況にあるということになる。

投手がゴロを多く打たせ、野手がその処理に成功

 こうしたことが起きるときに考えられるのは、投手をバックで支える野手陣の守備がうまくいっているケースである。打球に関するいくつかの数字を見ていくと、それをうかがわせる傾向が多く見てとれた。

 DER(Defensive Efficiency Ratio)というフェアグラウンドに飛んだ打球がアウトになった割合は、野手が打球をよく追いかけうまく処理ができると上がる数字で、チームの守備力をおおまかに表すものだが、これが例年の値を大きく上回っている。パ・リーグでは3番目の数字になっている。

 DERは100%野手による守備での働きによって決まる数字ではない。投手が、野手がアウトにしにくい外野へのフライやライナーを減らし、逆にゴロを多く打たせることで、打球処理の難しさを下げることができれば、数字を上げることもできる。

 西武の投手陣はこの部分で役割を果たしている。GB/FB(ゴロ打球/フライ打球)というゴロとフライの比率を見る数字は、やはり例年よりも大きく、パ・リーグのトップに立っている。ゴロアウト率(ゴロをアウトにした割合)でも、例年を大きく上回りトップだ。今季の西武が野手と投手がうまく連携し、効率良くアウトを奪っている様子がきれいに見て取れるデータである。

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最終更新:6/1(木) 9:54
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