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選挙巡る人情喜劇 川崎で6月9~11日

6/1(木) 20:00配信

カナロコ by 神奈川新聞

 選挙を巡る人間模様を描く演劇「タスキとダルマと白い手袋と」が6月9日から11日まで、川崎市川崎区新川通の小劇場で上演される。笑いあり、涙あり、政治風刺ありの人情喜劇。折しも秋に川崎市長選を控えるだけに、楽しみながら政治や選挙を考えてみる格好の舞台となりそうだ。

 上演するのは2015年3月に発足した社会人劇団「劇団企てプロジェクト」(別府寛隆代表)。メンバーら13人が出演し、活動拠点とするJR川崎駅東口の民間劇場「川崎H&Bシアター」で全4回公演する。

 ある街の市長選前の物語だ。「最幸(さいこう)な町づくり」を掲げ無投票当選するはずだった現職市長に、地域政党「消費者ファースト」の若い女性市議が対抗馬として登場。女性市議と市長の秘められた関係が物語を膨らませていく。

 原作と演出は、代表の別府さん(62)が手掛けた。8年前に横須賀市内の劇団に書き下ろした脚本を書き直し、新しいドラマに仕上げた。

 選挙事務所の描写は、別府さんが20~30歳代の頃に選挙を手伝った経験が下地になっている。都内の区議選に出た友人の事務局長を振り出しに、都知事選や故鳩山邦夫衆院議員の選挙にも関わったという。

 「おじぎは90度だ」と説く古参に対し「卑屈だ。45度だろ」と言う長老もいて、若いスタッフが戸惑う場面は実際に見た話。別府さんは「選挙はデモクラシーの祭りって言うけど、演劇にも似ていて、面白いなあと思う」と話す。

 出演者がテンポ良く掛け合うせりふには毒気たっぷりの風刺も。アッキーと籠池さん、「こんにゃく」、「出て行きなさい」大臣、不倫議員…。政治の劣化ぶりを笑いに転化する。「共謀罪成立の前に上演しないと」と笑う別府さん。

 「『政治は弱い者のためにあるもの。強い者、ましてやお友達のための政治なんて絶対にやってはいけない』なんてせりふもあるんだけど、今の状況は普通なら心配になるよね。この舞台は誰もが楽しめ、笑えて、ほろりとくるので、思い思いに楽しんでほしい」

 一般2500円、学生1500円。9日は午後7時半、10日は午後2時、同6時半、11日は午後2時開演の全4回。チケットの予約は、CoRich(こりっち)ウェブサイトから。問い合わせは、同劇団のメール(kuwadateproject@gmail.com)。