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遊泉寺銅山跡を整備 小松市、煙突や炉巡る遊歩道

6/1(木) 2:22配信

北國新聞社

 小松市は今年度、同市鵜川町の遊泉寺銅山跡の整備に乗り出す。巨大煙突や真(ま)吹炉(ぶきろ)などを巡る遊歩道を設け、緑豊かな空間で散策を楽しめるようにする。建機大手コマツ発祥の地である遊泉寺銅山は日本遺産「小松の石文化」を構成する資源の一つで、小松の産業発展の礎を築いた銅山の歴史を発信し、観光誘客へ魅力を高める。6月補正予算案に5千万円を盛り込んだ。

 計画では、巨大煙突や真吹炉、堅坑(たてこう)跡など銅山を象徴する遺構の周辺に公園を整備し、梅林苑や記念碑などを含めた見どころ計7カ所を遊歩道でつなぐ。小松の産業発展に尽力した先人に感謝する慰霊碑も設置し、銅山の歴史と技術を後世に伝える。

 整備事業の主体は、市内の鉄工業界や商工会議所、住民らでつくる実行委員会となる。整備費は市への企業版ふるさと納税を活用し、市が実行委員会に補助金を出して、今年度から5年間で整備を終える計画だ。

 江戸後期に開坑した遊泉寺銅山は、コマツ創業者の竹内明太郎氏の経営手腕で明治期に発展した。銅山跡には記念碑や竹内氏の銅像が建立され、コマツや小松商工会議所、地元町内会などでつくる「遊泉寺銅山再生パートナーシップ」が毎年、清掃活動や梅林苑の整備などに取り組んでいる。

 市の担当者は「遊泉寺銅山跡は自然豊かで小松のものづくりの聖地。この地域の資源を次世代につなげていきたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:6/1(木) 2:22
北國新聞社