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PIMCO:リラックスするのはやめよ、相場上昇活用して現金構築を

6/1(木) 3:28配信

Bloomberg

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は投資家にメッセージがある。現在の市場が永遠に続くと考えるのはやめる時がきたというものだ。

PIMCOのリチャード・クラリダ、アンドルー・ボールズ、ダン・アイバシン3氏は31日公表のリポートで、投資家は現状に満足し過ぎており、金融や財政、貿易、地政学のリスクはあふれていると指摘。今後5年間に景気後退(リセッション)に陥る確率は70%あると述べた。

「多くの市場参加者は目下、リラックスし過ぎており、中期的なリスクは高まりつつあると当社では考える。投資家は循環的な上昇局面を活用して現金の構築を検討するべきだ。リスクが再評価されるのに伴い市場が最終的に調整、場合によってはオーバーシュートした際に投入するためだ」と3氏はPIMCOが毎年公表する向こう3-5年の「長期見通し」に記した。

クラリダ氏は電話インタビューで、「全ての資産クラスが1年前よりも10%か15%割高だ」と発言。「良いニュースの多くは既に織り込まれている」と話した。

昨年以降、景気見通しへの下振れリスクとして中国成長率見通しの低下やユーロ圏などが挙げられるとPIMCOは指摘。中国の成長率は現在の6.5%から5.5%に減速する可能性があり、ユーロ圏の成長率は今後5年間にわたり平均1.25%で推移する可能性が高いという。

PIMCOによれば、米国は2%成長が続き、インフレ率は平均2%で推移する可能性が高い。フェデラルファンド(FF)金利は2-3%になる見通しだ。

投資家は中国以外の新興国資産の積み増しを検討するべきだと、アイバシン氏らは指摘。これらは良好な状況にあり、健全な成長とリターンを示すだろうとしている。米金融当局がバランスシートを縮小するのに伴い、米国債や住宅ローン担保証券の長期利回りも上昇する可能性が高いと続けた。

原題:Pimco’s Prophecy: Stop Relaxing! Use Rallies to Accumulate Cash(抜粋)

John Gittelsohn

最終更新:6/1(木) 3:28
Bloomberg