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「50億個」の日用品を収集 アーカイブの超人、柳本浩市が教えてくれたこと ガムの包み紙・空きボトル…

6/2(金) 7:00配信

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 ガムの包み紙や洗剤など「50億個」にのぼるという収集品……。デザインやアートの分野で活躍し、2016年3月に46歳で急逝した柳本浩市さんの遺品を集めた追悼展が東京都内で開かれています。膨大なアイテムを分類し「タグ付け」しまくった遺品の一部を展示しています。北欧ブームや、航空会社のチケットなどのデザインに注目した企画も手がけるなど、多方面に影響を与えた人生でした。(朝日新聞記者・奥山晶二郎)

【画像】ガムの包み紙・外国のシャンプーの空き瓶・万博のパンフ…「50億個」の貴重な日用品

エアラインブーム、北欧ブームを企画

 1969年に山梨で生まれた柳本さんは、早くから、その異能ぶりを発揮していました。

 4歳で植草甚一さんの『ワンダーランド』に出会い、ジャズレコードを収集。チューイングガムの包み紙・スニーカー・空き箱…収集の道を究めていきます。

 デザイン会社の勤務を経て、独立。書籍の発行や、展覧会の企画など、多方面で活躍しました。

 スニーカーブームの先駆け「ナイキエアマックス」や、航空会社のチケットや備品のデザインに注目したエアラインブーム、北欧ブームなどの企画に携わりました。

 2005年にはディック・ブルーナさんがミッフィーで注目される前、ブックデザイナーだった時代の作品を集めた本を出版しています。

出会いは「人工知能学会」

 普段はIT分野を取材している私が柳本さんと出会ったのは、デザインとは全く関係のない意外な場所でした。2014年11月にあった人工知能学会のセミナーに、ひょこっと現れたのが柳本さんでした。

 大学の理工学部のキャンパス内という、完全アウェーの中、柳本さんは自分が集めてきた膨大なアイテムを紹介し、それらを整理するためのテクノロジーの可能性について語りました。

 最初、戸惑っていたように見えた研究者たちも、次第に話にのめり込みます。質疑応答では、柳本さんが提案した収集アイテムを共有するシステム、著作権の問題など、熱心なディスカッションが繰り広げられました。

「収集自体が目的ではありません」

 なぜ、人工知能学会へ? 柳本さんがこだわっていたのは、編集によって新たな価値を生み出すことでした。

 「倉庫にあるアイテムは、収集すること自体が目的ではありません。それらを多くの人に活用してもらいたい。そのために必要な情報を整理する技術、分類する仕組みを見つけたい」

 そう語りながら、人工知能などテクノロジーの力を使った新しい創造の仕組みについて説明してくれました。

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最終更新:6/2(金) 11:30
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