ここから本文です

【オーストラリア】〔オセアニアン事件簿〕日豪間の石炭船での不審事件、殺人認定

6/2(金) 11:30配信

NNA

 オーストラリア・ニューサウスウェールズ(NSW)州の検視官裁判所は1日までに、日豪間で石炭を運搬し日系企業が運航していたMVセージ・サジタリウス(Sage Sagittarius)号で2012年に発生した1人の失踪と2人の死亡事件について、うちフィリピン人2人について死因が殺人だったと認定した。ただ、同船の乗員で亡くなった日本人については、日本で発生したことから、同裁判所の管轄外とされている。同日付地元各紙が伝えた。
 3件のうち2件は、山口県下松市とNSW州ニューカッスル港を結ぶ石炭輸送の定期船の船上で発生。まず12年8月30日朝に、クイーンズランド州沿岸から約840キロメートルの海上で42歳のフィリピン人コック長が失踪。その2週間後、ニューカッスル港で同船が係留中に、55歳のフィリピン人チーフエンジニアが、船上で12メートルの高さから落下して死亡した。
 3件目は、37歳の日本人男性が12年10月6日早朝に、日本の寄港地で船の荷卸しローラーに巻き込まれて亡くなっている。シドニー・モーニング・ヘラルドなどによれば、亡くなった日本人男性はモンジ・コウサクさん(当時37歳)で、フィリピン人コック長の失踪事件の調査と同船の安全状態を確保する目的で12年9月から乗船していた。
 フレウンド検視官は、乗組員が上司から頻繁にいじめを受けるなど、船内の雰囲気が悪化していたと認定し、殺人事件が起きる素地があったとしている。ただ、検視官裁判所は死因を判定することが目的で、犯人を特定するものではないことから、「亡くなったフィリピン人2人は、1人また複数の人物によって殺された」とだけ指摘している。

最終更新:6/2(金) 11:30
NNA