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【英国】7党代表者、総選挙控え論戦 メイ首相は出席せず批判集中

6/2(金) 11:45配信

NNA

 総選挙の投票日を6月8日に控えた5月31日夜、英国の7党代表者によるBBCのテレビ討論が行われ、経済や福祉問題、移民、テロと安全、国民医療制度(NHS)などについて論戦を繰り広げた。最大野党・労働党のコービン党首は、メイ首相が出席しない限り参加しない方針だったが当日になって参加を決めた。一方、与党・保守党を率いるメイ首相は参加せず、これに各党の批判が集中した。
 出席したのは保守党のラッド内相、労働党のコービン党首、自由民主党のファロン党首、スコットランド国民党(SNP)のロバートソン副党首のほか、緑の党、英国独立党(UKIP)、ウェールズ党の各党首。ラッド内相とコービン氏は、生活水準の低下や福祉削減などをめぐって火花を散らした。
 メイ首相の不参加に対しては、各党代表から「リーダーシップで何より大事なのは姿を見せること」「論戦に加わるガッツがない」など厳しい批判が相次いだ。これに対してラッド内相は、「良きリーダーに重要なのは強力なチームを持つこと」と弁明。また各党の口論を指して「連立政権の大混乱を示している」と評し、「メイ首相にはブレグジットを成功させる強さがある」と強調した。
 メイ首相は選挙戦当初からテレビ討論への不参加を表明し、「他の政治家と口論するよりも有権者に直接会って質問に答えることが重要」と説明していた。
 ただ選挙戦終盤になって保守党が労働党に支持率で急追されている背景には、メイ首相がたびたび主張を変えるため主義主張が一貫した政治家ではなく、日和見主義者と見られ始めたためとの指摘もある。また同首相は、ブレグジットをめぐる選挙と位置付け、保守党の勝利で欧州連合(EU)との離脱交渉を成功させると強調しているが、有権者の関心は既に雇用や医療、教育、安全など日常の問題に移っており、ずれが生じているとの見方もある。

最終更新:6/2(金) 11:45
NNA