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駿府城の発掘調査 あなたも体験 静岡市が一般募集

6/2(金) 17:00配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 静岡市葵区の駿府城公園内で進める駿府城跡天守台発掘調査について市は6~10月、一般向けの発掘体験事業を実施する。発掘体験そのものを観光資源化する全国的にも珍しい試み。計20日の体験機会を設定し、最大1600人を受け入れる計画だ。県内外から城郭ファンを誘客し、地域活性化に結び付ける。

 駿府城跡天守台は2016年8月、4年計画で発掘調査が始まった。明治期の天守台取り壊しにより埋め立てられた本丸堀の西側を掘り起こし、南北の長さ68メートル、最大高5・6メートルの石垣を確認した。長さだけを比較すると、現存する江戸城天守台の約1・5倍に相当するという。

 発掘体験では、駿府城と徳川家康の歴史を学んだ後、石垣のそばを掘り進めたり、出土した屋根瓦の刻印を和紙に写し取る拓本作業を楽しんだりできる。市は「江戸城天守台をしのぐ国内最大級の現場」を売り文句に、発掘体験の醍醐味(だいごみ)をアピールしていく。

 観光資源化の足掛かりとして市は16年9~11月、市内の小中学校を対象に発掘体験を企画。12校から376人が参加し、好評を得た。発掘調査開始と同時に現場近くに開設した情報館「きゃっしる」は発掘状況や出土品の紹介が幅広い年代から人気を集め、来場者数は6万人を超えた。

 市は「来訪者獲得の伸びしろは大きい」とみて、駿府城公園と天守台発掘体験を行程に入れた観光商品の企画販売を旅行会社に働き掛けている。歴史文化課の担当者は「発掘体験を呼び物にして集客を図り、歴史文化のまち静岡のにぎわいを創出したい」と話す。



 ■初回は10日

 静岡市は、葵区の駿府城跡天守台発掘調査現場で10日から開始する一般向け発掘体験の参加者を募集している。開催日は10月までの毎月第2、第4の土曜と日曜。1日当たり最大80人の参加を受け付ける。

 いずれも午前の部が9時半から10時半まで、午後の部が2時から3時まで。定員は各40人。体験料は中学生以上1000円など。発掘体験の記念ピンバッジなど参加特典がある。問い合わせは市コールセンター<電054(200)4894>へ。

静岡新聞社