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名物コーヒー牛乳復活 岩瀬農高 ミルクプラント稼働再開

6/2(金) 10:17配信

福島民報

 東日本大震災の被害などのため稼働していなかった福島県鏡石町の岩瀬農高のミルクプラントが復旧し、今年度から本格稼働を再開した。同校名物・コーヒー牛乳の製造も再び始まり、伝統の味が復活した。
 同校では震災の揺れによりミルクプラントの配管などが大きく損傷した。さらに、東京電力福島第一原発事故に伴う放射性物質の拡散で牛乳の生産ができずにいた。昨年末にようやく設備が整い、放射性物質の数値も全く問題ないことから、数カ月かけて試運転してきた。
 製造するのは、同校で搾乳した新鮮なミルクを用いた乳飲料「牧場(まきば)のコーヒー」。独自にブレンドした秘伝の香料を加えており、甘さの中に苦みが際立つ“大人の味”のコーヒー牛乳として人気が高い。
 ミルクプラントの稼働実習は週1回で、このうちコーヒー牛乳の製造は約4週に1回行っている。生物生産科1年生が当番で寮に泊まって早起きし、校内飼育のホルスタイン数頭から乳100リットルを搾る。これを食品科学科3年生が蒸気で熱殺菌処理した後、充填(じゅうてん)機で200ミリリットルずつ紙パックに注入。重量検査と大腸菌などの簡易検査を経て、本格検査を委託している酪農工場に送り、正式に製品化している。
 現在のところ販売しているのは校内のみだが、従来通り、文化祭などでは一般にも販売する予定という。
 指導する菊地史子教諭は「プラントを再び稼働でき、生徒たちも喜んでいる。伝統の味を守り、酪農技術を継承していきたい」と話している。

福島民報社

最終更新:6/2(金) 11:14
福島民報