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復活!? 斎藤佑樹の回り道から新社会人が学ぶべきこと

6/2(金) 11:30配信

投信1

斎藤投手、623日ぶりの勝利

2017年5月31日、日本ハムファイターズの斎藤祐樹投手は横浜DeNAベイスターズ戦で先発し、6回途中まで5安打1失点で623日ぶりの勝利をあげました。

プロ入り後、成績が伸び悩んだ斎藤投手は、肩の故障でリハビリに専念する時期もありました。今年からは背番号が18番から1番になり、まさに背水の陣で迎えたシーズンでしたが、ようやく5月末に一軍のマウンドでひさびさの勝利となりました。

常に目先の結果を求められてきた

斎藤投手のプロ入り後の成績不振の原因にはさまざまな理由が考えられますが、筆者はプロの投手として勝ちパターンを確立する前に結果を求められたことが大きいのではないかと思います。勝ちパターンが確立できていないのは、成績の良かったプロ入り後の2年間にも勝ち越しできていなかったことが示しています。

斎藤投手は大学時代に完成された投手と言われていました。しかしプロ入り後の伸びしろについて厳しい見方をする専門家が多かったことも事実です。かつての北別府投手や桑田投手の映像と比較するとよくわかりますが、投球時の重心の移動には当初から課題を抱えていることに多くのファンも気が付いていたでしょう。

結果論になりますが、入団1年目は体力的な土台作りと、プロの世界で戦うスタイルの確立のためにもう少し鍛練をさせたほうが良かったのではないかと思います。しかし本人は、「学生時代の実績」を「プロで活躍する自信」にして「自分の適応力」を信じていましたし、球団も「学生時代の実績」を踏まえて「人気」と「適応力の高さ」に賭けて商売を優先する、そういう選択をしました。

プロで生き残る形を作り上げる前に、目先の結果を求めすぎたことが結果として肩の故障につながったのではないかとも思います。したがって、本人も球団も認識を誤った、そう考えるべきではないでしょうか。

新社会人には「期待」が「負担」になる季節

実は、新社会人を始めとする若手の社会人の方も同様の経験をしているのではないでしょうか。

学生時代の成功体験を自信にして、「きみならできる」と言われて意気軒昂に社会人になってみると、自分の思ったように成果が出ないという経験は誰にでもあると思います。

鍛練も乏しいままに「即戦力」として期待を背負い、成果がうまく出ないときは本当にしんどい思いをすることになります。そんな時、独り相撲をして空回りをしてしまうと、会社の高い期待が「失望」に180度変わってしまう危険性もあります。

もし、少しでも自分にあてはまると感じる若手社会人の方がいらしたら、ぜひ斎藤投手のことを考えてみてください。社会人として、つまりプロとして成功したいならば、プロとして自分が戦いぬくための基本戦術をまずしっかり考え抜いてみる必要があるのです。

そのためには、まず周囲からの期待を1回忘れてしまうことです。そして的確な助言をもらうことができる、年齢層の異なる先輩を探し出すことが大切です。社内外を問わず、多くの先輩とコミュニケーションをとって、自分に欠けているものを大所高所からしっかりアドバイスしてくれる良い先輩を選び出すことに時間を使いましょう。

もう1つ、慢心しないためには、達成に時間がかかってもいいので高い目標を持つことも大切です。

斎藤投手は怪我を乗り越え、回り道をしましたが、プロで生きるためのスタイルをようやく構築しつつあります。時間がかかっても、投げ出さずに成果を出したその根性は称賛されるべきでしょう。

悩める新社会人の皆さんも、多少の回り道があっても、信頼できる先輩を羅針盤に、少しでも早く自分の長所を生かした自分らしい成功パターンを作り、長きにわたって成果を出していただければと思います。幸運を祈ります。

投信1編集部

最終更新:6/2(金) 12:10
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