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“資本主義のバグ“をFinTech技術で解消する--木村新司(AnyPay)× 佐藤航陽(メタップス)

6/2(金) 13:30配信

SENSORS

落合陽一×齋藤精一が『SENSORS』新MCとなってから初のサロン、テーマは「FinTechと日本の未来」。
ゲストに迎えるのは木村新司氏(AnyPay)と佐藤航陽氏(メタップス)だ。個人間の支払いができるわりかんアプリ「paymo」とスマホで簡単にモノの売り買いができる決済サービスを提供するAnyPay、ビッグデータとAIの活用により新しい経済やお金のあり方の実現を目指しメタップス。日本のFinTechを牽引する両社代表に「FinTechと日本の未来」について語っていただいた。
4週にわたってお届けする第2弾記事。

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■テクノロジーと融合することで、見えるようになるお金

落合:財布を落とすことに関しては、日本一の自信があります。月1くらいで落とすので(笑)そこで僕が一番最初に入れるのをやめたのが現金です。次に入れるのをやめたのがキャッシュカード。キャッシュカードは紛失した際の再発行がとても面倒くさい。逆にクレジットカードは超簡単に再発行できます。今はすべてApple Payに移行させているので、財布を落としても損失が0です。もしかしたら、財布をよく落とす人から順に現金主義じゃなくなっていくのかもしれませんね。

斎藤:僕は一時期アメリカに留学をしていたので、そのときからクレジットカードで決済するのが当たり前の習慣が身についています。以前どなたかに聞いて面白かったのが、日本のGDPではトラッキングできない物々交換がかなり多くあるそうなんです。たとえば、うちの隣の息子さんが幼稚園のみかん狩りで取ってきたみかんを、隣の農家の人に渡す。すると、みかんが大根5本になって返ってくる。見えないところで行われている経済活動が多くあるはずなんです。

落合:とくにローカルコミュニティでは普通に行われていますよね。最近うちのラボで研究し始めたのは、モノの価格がどのように決まるのかを機械学習させることです。たとえば、ヤフオクさんは物品に対して今の落札相場が出てきます。モノをみただけで大体の価格を当てるというのは人間が持っている基本的な機能なのですが、それすらまだコンピュータでは解かれていない問題ではある。

佐藤:一方で、簡単には価格を決められないモノもありますよね。たとえば、アイドルの色紙。ある人にとっては0円の価値でも、ある人にとっては100万円の価値があるかもしれない。先ほどYouTuberへの投げ銭の話もありましたが、投げ銭としていくらが適切なのかは人によってかなり変わるはずです。相対的な価値がネット上に溢れてきているので、そもそも高いのか安いのかの感覚もよく分からなくなっています。

木村:あとは、現金の渡し合いも実は全くトラッキングできていません。そのため、日本においてどれくらいのお金が本当に動いているかは誰にも分からないんです。中国なんかの場合だと、テクノロジーとお金が融合し情報化することで、見えないものまで見えるようになってきています。だからこそ、お金の貸し借りに関する新しいサービスもどんどん出てくると思います。

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最終更新:6/2(金) 13:30
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