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厚紙などで軍艦やロボ制作 リハビリ契機に

6/2(金) 17:16配信

福井新聞ONLINE

 福井県高浜町の大角的さん(62)が厚紙や牛乳パックなど身近な材料だけで精巧な軍艦模型やロボット、個性豊かな人形などを10年近く作り続けている。リハビリをきっかけに作り始め、決して高価な材料は使わないのがモットー。「お小遣いやお年玉の範囲で作れるということを子どもたちに伝えたい」と話している。

⇒全長3メートルの軍艦も

 今まで制作したのは、全長約3メートルの軍艦やロボット、人形100体以上。人形は大河ドラマなどで見た場面を切り取り、「頭のトレーニング」(大角さん)として全体像を想像しながら作っているという。他にも、おじいちゃんがスマホの使い方を子どもに教えてもらっているなどほのぼのとした様子を表現したジオラマもある。軍艦は、菓子箱やつまようじ、綿棒などで大砲などを作り、細部まで再現している。

 きっかけは10年ほど前、心臓手術のため入院したことだった。「手持ち無沙汰で何かやりたかった」と空き缶や折り紙を使って昆虫などを作り始めた。

 退院後も布などを使って次々と人形を制作。しかし、7年ほど前に左半身にしびれを感じて脊髄を手術した。今でも後遺症は残り、寒い時季は左半身が動きにくいというが、リハビリも兼ねて制作を続けている。

 「お金をかけて作ったんじゃ意味がない」と、どんな大型の作品でも材料費は3千円以下。自身の幼いころの経験から「昔はお金が無くて、プラモデルを買えなかった。だから身近なものを使って作りたかった」

 大角さんにとって「満足できた作品は一度もない」。「見る人がもっと引き込まれるように、次はもっとええもん作りたい」という気持ちが制作のモチベーションになっている。次の目標は「福井城」。「資料などで調べて、どんと大きいものを作りたいね」と目を輝かせている。