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【フォーミュラE】日産、ルノーのエントリーを引き継ぎ、早ければ来季にもFE参戦開始か?

6/2(金) 11:53配信

motorsport.com 日本版

 フォーミュラEの2016/17シーズン、ルノーe.ダムスのセバスチャン・ブエミは6戦中5勝を挙げるなど絶好調だが、マニュファクチャラーであるルノーはそのエントリーを日産へ譲る可能性があるようだ。

【写真】2015年のル・マン24時間に参戦したNissan GT-R LM Nismoのエンジン部詳細

 ルノーと日産の提携は、世界最大の自動車パートナーシップのひとつだ。両者はフランスと日本向けにどのようにモータースポーツプログラムを運用するのがベストか、議論してきた。

 ルノーは、フォーミュラEの2015/16シーズンに参戦しているのに加え、資金難に陥ったロータスを買収する形で、昨年からF1へワークスチームとしての参戦を再開した。

 F1チームの再建には、ルノーの拠点であるエンストンでの大規模な人員追加や、エンジン開発が行われているヴィリ・シャチオンへの資金注入が必要となる。

 2016年には、ルノーは推定1億5000万ポンド(約214億2800万円)を費やしたとみられ、そのうちの約半分、8000万ポンドの資金を自己調達したようだ。

 成功を収めているフォーミュラEのプログラムを停止させることで、それに1000万ポンド以上を追加できるとみられている。

 一方、日産はLMP1プロジェクトを立ち上げたものの、ル・マン24時間レースに1度参戦したのみで、この計画は2015年末までに失敗に終わっており、主力のモータースポーツプログラムを探している状態だ。

 世界最大の電気自動車販売会社のひとつとして、ルノーの代わりにフォーミュラEに参入するというのは、両者の提携にとっても理想的な選択肢となるだろう。

 まだ何の決定も保証もされていないものの、フォーミュラEに参入する最初の日本自動車メーカーとなるであろう日産は、来シーズンにもルノーから参戦を引き継ぐと、motorsport.comは見ている。

 motorsport.comが日産の広報担当者にこの件について尋ねると、「憶測についてはコメントしない」との返答があった。

 2017/18シーズンに向けて、フォーミュラEのパワートレイン(モーター、インバータ、ギヤボックス)の開発とホモロゲーションのプロセスはすでに始まっている。これらのパワートレインは、昨年の夏にルノーと2年間のカスタマー契約を結んだ、テチータにも供給される必要が有る。

 そのパワートレインの”バッジ”がどういった名前になるにせよ、ルノーの技術を使えるということは、日産のエントリーを促進する可能性がある。

 2018/19シーズン用のパワートレインの開発に資金を投じる前に、NISMOは技術的に競争力のあるパッケージでシリーズに参戦し、順応することができるからだ。

 日産がルノーの参戦を引き継いだ場合、e.ダムスとの提携には変化がないと思われるが、2015/16シーズンチャンピオンのブエミの参戦継続には大きな疑問符がついてしまうかもしれない。

 ブエミは世界耐久選手権(WEC)にもトヨタのドライバーとして参戦しており、契約上、両シリーズの日程が重なった場合はWECを優先することになっている。

 トヨタが、ブエミがライバルとなる別の日本メーカーから、別のシリーズに参戦する許可を出すとは考えにくいだろう。

 日産のモータースポーツ部門であるNISMOはLMP1プログラムが終わって以降も、スーパーGTやブランパンGT3プロジェクト、プロトタイプマシンへの様々なエンジン供給契約を通じて今も活発に活動している。

Dieter Rencken