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懐かしくて新しい味 桑の実の摘み取り園オープン

6/2(金) 16:49配信

両丹日日新聞

ボランティアが世話

 年配の人たちには懐かしく、若い人たちには新しい味「マルベリー=桑の実」。京都府綾部市位田町に、今年も桑の実摘み取り園「あやべマルベリーファーム」が2日からオープンした。12日までの期間限定。

 桑を餌とする養蚕が盛んで、かつて蚕都(さんと)と呼ばれた綾部だが、今では繭を出荷する農家が無くなり、荒廃桑園が残ってしまった。そこでNPO法人綾部ベンチャー・ものづくりの会が位田町の桑園を借り受け、桑の実が楽しめる園地に整備し直した。

 木が密生、雑草が生い茂り、うっそうとした森のようになっていた一帯を、人が入れるように整備するのに3年かかった。マルベリーファームと名乗って開園するようになって5年になる。

 広さは約25アール。養蚕が盛んだったころに植えられた桑の木が残っていて、40年生は巨木に育っている。当時のままの木を生かしながら、NPOの若山行正理事長(76)らが新しい苗木を植栽。250本ほどにまで増やした。大粒の実がなる品種や実が多く付く品種、シルクロードの白い実がなる品種など種類も増やしていて、「元から植わっていた木に品種の判別しないものがあって正確にカウントできませんが、いま25、26種類あります」という。

 開園するのは毎年この時期の10日ほどのことだが、そのための世話は一年を通して行う。「1月と2月以外は毎月草刈り。2回必要な月もあり、5月は3回しました」と若山さん。施肥や伸びた枝のせんてい作業も大事。低農薬栽培なので、その分の手間もかかる。全て若山さんらの無償ボランティア作業。「地域の伝統的資源として残していきたくてねえ」と、汗をぬぐいながら開園直前の準備に追われていた。

 時間は午前10時から午後3時30分まで。管理協力金(マルベリー1パック付き)大人800円、幼児600円。追加を希望する人には1パック(200グラム)300円。育てやすい品種の苗木販売や地域の女性たちよる野菜販売、まゆクラフト作品展示がある。また本数限定で桑の実酒、出店日限定でマルベリーパンの販売もある。

両丹日日新聞社

最終更新:6/2(金) 16:49
両丹日日新聞